機能性百景 Vol. 029【コンバーテック2003.10月号掲載】


独自の重合技術で生まれた新規オレフィン系軟質材料
合板用建装フィルムの需要が急増

出光石油化学(株)


 出光石油化学(株)(東京都墨田区横網1-6-1、TEL.03-3829-0649、
http://www.ipc.idemitsu.co.jp/)が販売するTPO(thermoplastic olefinic elastmer)は、独自の重合技術によって開発された、オレフィン系を主成分とする熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastmer)。分子量分布が狭く成形性に優れ、2次加工性にも優れた「半硬質タイプ」(ホモ系、ランダム系)と、コンパウンドベースに好適で他ポリオレフィン系材料との相溶性に優れた「軟質タイプ」の2タイプがある。主な特長は、(1)オレフィン系材料であり焼却やリサイクルが容易、(2)低比重(0.88〜0.90)、(3)押出成形のほかにカレンダー成形が可能、(4)広い範囲の剛性が得られる(低剛性領域では軟質PVCに近い品質が得られる)、(5)柔軟性と高い表面硬度を併せ持つ、(6)耐熱性が優れている、など。
 合板用建装フィルムとしての需要が著しく伸びているほか、文具や雑貨などで使用する一般透明フィルムや押出製品、異種プラスチックの柔軟性を向上したり、耐熱性を高めるための改質材としても用途が広がっている。

出光TPO(半硬質タイプ:ホモ系)の構造と基本物性



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