環境省では、平成26年度以降、日本の沖合海域における漂流・海底ごみ(マイクロプラスチックを含む)について調査を実施している。今回の調査は、昨年度まで、日本列島周辺の沖合海域を対象として、東京海洋大学および九州大学の協力を得て実施してきた。今年度は、これまでの海域に加えて、日本南方海域も対象として調査海域を拡大するとともに、大学との連携体制も拡充し、東京海洋大学および九州大学のほか、北海道大学長崎大学および鹿児島大学も加え計5大学の協力を得て調査を実施する。

 なお、九州大学は今回調査において、マイクロプラスチックの分析と結果の取りまとめを担当する。

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各大学練習船五隻体制による日本周辺の漂流・海底ごみ実態調査

 

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これまでの調査におけるマイクロプラスチックの採集光景(東京海洋大学練習船 海鷹丸)

■研究者からひとこと

 これだけ組織だった海洋ゴミの大規模調査は、世界的に見ても珍しいものでしょう。練習船五隻による一斉調査によって、マイクロプラスチックを始め、我が国周辺の海洋ゴミの実態が明らかになることを期待しています。

■調査の概要等

 沖合海域として日本海、本州太平洋側沖合、東シナ海、北海道東方海域および南方海域を調査対象海域とし、東京海洋大学、北海道大学、長崎大学及び鹿児島大学の各 大学の練習船(計5隻)により目視観測や試料採取を行い、九州大学の実験室において採取した試料の分析を実施。

 実施する調査は以下の(1)~(3)のとおり。

(1)漂流ごみの目視観測調査 各大学の練習船による対象海域航行中において、目視観測により、漂流ごみの量や種類等を調査する。

(2)海表面を浮遊するマイクロプラスチックの調査 (1)の目視観測調査と併せて、航行中に、ニューストンネット(表層を浮遊するプランクトン等の採取に用いるネット)を用いて表層で曳網し、表層に浮遊する マイクロプラスチックを採取し、数量等を調査する。

(3)海底ごみの回収調査 各大学の練習船による対象海域航行中において、トロール網(底びき網)を用いて海底ごみを回収し、その量や種類等を調査する。

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