(株)ユポ・コーポレーションは、このほどバイオマス由来樹脂を原料に配合した合成紙ユポの開発に成功し、2018年度より商業印刷用途から段階的に販売を開始し、最終的にはラベル用途までの展開を予定していることを明らかにした。
 従来の合成紙「ユポ」は、ポリプロピレン(PP)樹脂と無機充填剤を主原料としていたが、今回開発した「ユポグリーン」は、主原料の化石燃料由来樹脂の一部を植物由来のバイオマス由来樹脂で代替配合した製品で、温室効果ガス(CO2)排出量削減に寄与する環境配慮型の新製品。バイオマス由来樹脂はサトウキビなどの植物を原料とした樹脂で、植物が育成する際に光合成を行い、大気中のCO2を吸収するため、焼却廃棄時に放出されたCO2をゼロとみなすことができるカーボンニュートラルな原料。厚手「ユポグリーン」の菊全判1枚当たりで約1時間の蛍光灯消灯と同等の効果が、250枚では1,500ccのガソUン削減と同等の効果が見込める。
 合成紙「ユポ」は森林資源の保全を目的として1969年に開発され、現在まで幅広い用途で採用されているが、地球温暖化対策に寄与する製品に対する市場ニーズと顧客からの要望等から、同社は、従来の品質性能はそのままに、これまで以上に環境に配慮した製品の開発を進めてきた。合成紙「ユポ」は、水に強く、破れにくいなどの特性から、食品や日用品などの関連ラベル、工業部材、ボスター、POP、ステッカー、飲食店のメニューなどから、最近では山岳地図やハザードマップに利用され、幅広い分野で活用されてきた。特に屋外に掲出する選挙ポスターでのシェアは約9割以上(同社調べ)となっている。
 同社は、合成紙のリーディング・カンパニーとして、国連の掲げた持続可能な開発目標(SDGs)に合致する取り組みとして、今回の「ユポグリーン」の開発から製品化を積極的に推進していく。「ユポグリーン」については、今回の開発成果を経て、商業印刷用途向け製品として2018年度からの販売開始をめざし、各種ラベル用途向けにも展開を行うことで、2022年までに5千トンの販売を目指す。

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