「新しいバーサファイアEPは高速で非常に安定した生産が可能です」と、ウンターライダーメディエングルッペの取締役マーカス・ウンターライダー氏(画像参照)は述べている。ドイツ・ローダーマルクにある同社は、ハイデルベルグのハイパフォーマンスデジタル印刷システムを数週間前からテストしている。
 バーサファイアEPは、バーサファイアCPから生まれたプラットフォームを持ち、グラフィック分野の顧客要求にさらに応えられるように開発された。先日発表したバーサファイアEVと同様に、バーサファイアEPは柔軟で効率的な生産を実現する。どちらのデジタル印刷機も、プリネクトデジタルフロントエンドと直感的なインターフェースで、プリプレス作業の複雑さを軽減する。プリネクトデジタルフロントエンドは、デジタルとオフセット印刷に使用可能なレンダリングテクノロジーを使っており、どちらの印刷方式でも色と細部の再現の一貫性がシームレスに最適化される。
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 「最新のデジタル印刷機バーサファイアで、私たちは商業印刷分野のお客様に、各々のアプリケーションに最適なデジタルソリューションを提供します」とハイデルベルグ取締役シュテファン・プレンツ氏は述べている。「バーサファイアEVはスペシャルカラーを多用したクリエイティブなアプリケーションで特長を生かすことができます。バーサファイアEPの強みは、ロングランをこなすパフォーマンス性です」。
 ツイントナーボトル方式の4色デジタル印刷機バーサファイアEPは、確実で安全かつ効率的な生産を実現する。今年6月からヨーロッパで販売が開始され、現在では世界各国の市場で販売されている。

「印刷するだけでは充分ではない」
 ウンターライダーメディエングルッペは、50人の従業員がデジタル・オフセット印刷分野、パーソナライズマーケティング向けレターショップ、グローバルロジスティクスという3つのビジネス分野に従事している。これにより、金融、保険、小売、出版、代理店といった各分野のクライアントに、同社から一貫したサービスを提供することができる。「今日では、印刷をするだけではもはや十分ではありません。印刷から発送までのフルサービスが求められています」とマーカス・ウンターライダー氏は説明する。「私たちは、長年成長を続けてきましたが、近年ロジスティック部門の為に新たに工場を増やしました」。
 マーカス・ウンターライダー氏は、早くからデジタル印刷とプリネクトワークフローの生産の統合を取り入れていた。最近では、プリネクトWeb-to-PrintマネージャーをB2Bショップで使用し、プリネクトプロダクションマネージャーをプレス部門で使用している。同社は、オフセットとデジタル印刷システムを共通のワークフローに統合することを目指している。「私たちは、最大限の自動化を目標としており、入力されたデータがスープラセッターに渡されるのか、それとも直接デジタル印刷に渡されるのかを瞬時に判断できるようにしたいと考えています」と、マーカス・ウンターライダー氏は自身の戦略を強調して述べている。オフセット印刷部門では、スピードマスターが複数台稼働している。

印刷市場で需要が高まるハイブリッド生産
 ウンターライダー社では、小ロットやパーソナライズのジョブはバーサファイアEPもしくはライノプリントC901で印刷している。同社は、ハイデルベルグの初代デジタル印刷機となるライノプリントC901を2013年から使用している。バーサファイアEPは、1ロット20,000ページのパーソナライズカタログというような、ロングランで特に真価を発揮する。パーソナライズされた表紙はデジタル印刷機で印刷され、本文はオフセット印刷機で印刷されている。
 「バーサファイアEPは、最新のプリネクトDFEにより簡単に操作ができます」と、マーカス・ウンターライダー氏は述べている。表面に凹凸のあるリネンペーパーに高品質で印刷することが初めてできるようになっただけではなく、両面モードで1,030mm、片面モードで1,260mmという新たなバナーサイズはアプリケーションの幅を広げる。ウンターライダー社は、8ページのフライヤーを両面で印刷し、かつパーソナライズしながらワンパスで製造している。これは、この用紙の大きさでは以前はできなかった。

生産の信頼性と正確性
 バーサファイアEPは、A4サイズ115枚/分または、135枚/分の速度で生産が可能。さらに、用紙斤量は470g/m2まで対応可能。自動インラインキャリブレーションは、色の一貫性を実現し、インライン見当調整は高精度の見当をもたらす。

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