OKIグループの電線事業会社OKI電線は、マシンビジョン※1用カメラのインターフェース規格Camera Link(カメラリンク)※2に準拠し、最長伝送距離40mの「Camera Link アクティブ光ケーブル」※3を開発し、画像検査装置分野に向けて2019年2月より出荷を開始する。

 Camera Linkは、画像データにより形状認識、製品外観などの検査を行うマシンビジョンシステムにおいて、高速かつ信頼性に優れたカメラ用インターフェース規格として広く普及している。しかし、一般的なメタルケーブルではCamera Linkの最大伝送速度を適用すると伝送距離は7m程度までに制限され、長い距離を必要とする大型機器における装置設計の自由度が阻害される要因となっていた。

 OKI電線は、かねてより電気から光への変換モジュールと光ファイバーの組み合わせによって信号減衰の影響を軽減し、従来のメタルケーブルで課題とされた伝送距離の限界を改善した「USB3 Visionアクティブ光ケーブル」を開発するなど、メタルケーブル※4による伝送距離の限界を大きく超える商品の開発に取り組んできた。

 新商品「Camera Linkアクティブ光ケーブル」では、今までの商品開発で培った技術を最大限に活用し、最長伝送距離40m、EFT/B試験※5レベル4(JIS C61000-4.4 印加電圧2kV)を満たす耐ノイズ性能、摺動屈曲1億回以上の可動耐久性を確保するなど、メタルケーブルを大きく上回る実用性と信頼性を実現した。伝送距離の伸長によって、大型の機械装置や遠隔でのモニタリングにも使いやすくなる。また、耐ノイズ性能の強化によって医療用画像診断装置など高水準の信頼性が求められる用途へも使用ができる。

20181206oki

Camera Link アクティブ光ケーブル

 

※ 沖電気工業(株)および沖電線(株)は、通称をそれぞれ「OKI」「OKI電線」

※ その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標

 

【特長】

 ・伝送距離 最長40m

 ・耐ノイズ性 JIS C61000-4.4 EFT/B試験レベル4(ピーク電圧2kV以上)

 信号伝送は、電磁的ノイズに強い光ファイバー伝送

 ・可動耐久性 摺動屈曲1億回以上(曲げ半径R=70mm)

 ・外付け電源不要 バスパワー仕様でグラバーボードからの電源供給で使用できる

 ・接続信頼性 スクリューロック付きコネクターを採用

 

【仕様】

伝送方式 ベース/ミディアム

伝送クロック 20~85MHz

PoCL 対応(non-PoCLには非対応)

外径 8.2mm

コネクタ ボード側:SDR、カメラ側:SDR(MDRには、変換ケーブルを用意)

 

【従来品との対比】※当社比

(開発品)Camera Linkアクティブ光ケーブル

外径 標準8.2mm

最長伝送距離 40m(85MHz)

可動耐久性(摺動屈曲) 1億回以上(R=70mm)

耐ノイズ性 2kV(EFT/B レベル4)

 

従来品(メタルケーブル)CL-KSシリーズ

外径 標準9.0mm

最長伝送距離 7m(85MHz)

可動耐久性(摺動屈曲) 300万回以上(R=100mm)

耐ノイズ性 ―

 

【販売計画】

販売開始時期:2019年2月

販売目標金額:2020年度1億円以上

 

用語解説

※1:マシンビジョン

1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。主に基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用される

 

※2:Camera Link(カメラリンク)

マシンビジョン業界団体であるアメリカのAIA(Automated Imaging Association)が2000年に策定したインターフェース規格。多くのカメラメーカー、ボードメーカーで採用されており、現在マシンビジョン用デジタルインターフェースの主流となっている

 

※3:アクティブ光ケーブル

アクティブ光ケーブルは、略称としてAOC(Active Optical Cableの略)とも呼ばれ、従来のメタルケーブルで課題とされた高速信号の減衰とそれに伴う伝送距離の制限を改善する電気-光変換ケーブル。従来の電気インターフェースとの物理的互換性を有しており、ユーザーは光であることを意識せずに一般的なインターフェースケーブルとして使用することができる

 

※4:メタルケーブル

 導体に金属(銅)のみを使用したインターフェースケーブルのこと。電気信号は高速になるほど減衰が大きくなり、金属導体を用いたケーブルでは、伝送距離が制限される

 

※5:EFT/B試験(電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験)

電源電圧や入力信号にパルス性のノイズが混入した場合の耐性を評価する試験。主にスイッチやリレーの接点開閉時に発生するノイズの影響を想定しており、ケーブル上から高電圧のパルスノイズを印加して、データ伝送への影響を評価する(JIS C61000-4.4に準拠)

日本印刷産業連合会の検索サイト