大日本印刷(株)(DNP)は、透明度が高く、奥の背景が見通せる「透明スクリーン」と、電圧のオン/オフで明暗を瞬時に切り替えて、透過する光をコントロールする「調光フィルム」を一体化し、明るい空間でもクリアな映像が表示でき、AR(Augmented Reality:拡張現実)の演出も可能な透明スクリーンの新製品「Smart Display Window」を開発した。

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3つの「Smart Display Window」を横につなぎ合わせた場合。(表示コンテンツは株式会社デイジー提供)

【「Smart Display Window」開発の背景】
 このような課題に対し、今回DNPは、高透明で高輝度なDNPの透明スクリーンに、遮光と透明のレンジの広いDNPの調光フィルムを組み合わせることで、明るい背景でもクリアな画像が表示でき、透明性を活かして背景と重ね合わせることでAR演出が可能な「Smart Display Window」を開発した。

【「Smart Display Window」の特長】
・明るい背景でもクリアな映像表示が可能。
・電気で駆動する調光フィルムは、電源のオン/オフで瞬時に光の透過度合いを切り替えることができる。光を透過させる場合は、スクリーンの背景にある景色が見えるが、遮光に切り替えた場合は、背景が見えなくなり、スクリーンに投影する映像がくっきりと見えるようになる。こうした機能を活かすことで、背景として見える実際の空間と、CGや説明用のテキスト、動画や静止画などを組み合わせて、ARの演出を施したさまざまなコンテンツを表示することができる。
・ニーズにあわせて、複数の透明スクリーンをタイル状につなぎ合わせる「タイリング」を行い、大型化することも可能。

【今後の展開】
 今後は、プロジェクターメーカーとの協業などによって、今回開発した「Smart Display Window」を販売していく予定。
 なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで開催されているディスプレーの学会「SID 2019」のDNPブースで、Smart Display Windowを紹介している。

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スクリーンが透明の場合(左)は、スクリーンの背景にある景色が見える。
遮光した場合(右)は、背景が見えなくなり、スクリーンに投影する映像がくっきりと見えるようになる。

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遮光して背景を見えないようにして、テキストや画像等のみを表示した場合(左)。
透明にすることで、さまざまな情報と背景を重ね合わせて、AR演出を施した場合(右)。