DICグラフィックス(株)(以下DICG)リキッドカラー事業部は、食品パッケージ用表刷りグラビアインキとして米ぬか由来成分を原料とするライスインキ「ライジンシリーズ」を開発し、8月より販売を開始した。同製品は二酸化炭素(CO2)削減につながる再生可能な植物由来原料(バイオマス)である米ぬか成分を原料とする樹脂を使用した環境調和型製品。
 印刷インキ業界では環境対応製品の拡販を進めているが、同時に「有限の」資源に頼らず、かつ資源の無駄遣いをしない「循環型社会」を目指す取り組みとして、植物由来のバイオマス原料を使用したインキ製品の開発を進めている。現在は松脂や種子など由来の原料が主に使われているが、「余って捨ててしまう米ぬか(資源)の有効活用」をコンセプトにライスインキ・コンソーシアムが立ち上がるなど、米ぬか油を使用したインキに対する市場ニーズが高まっている。
 このたび開発したライスインキ「ライジンシリーズ」は、市場からの高い評価を受け広く使用されている松脂由来樹脂を使用した「アルティマNT型インキ」をべ一スに設計している。同製品は、アルテKマNTと同様に植物由来成分をインキ固形分の20~40%以上含有しているが、ライスインキ・コンソーシアムが定義する表刷りグラビアインキのライスインキ基準である“米ぬか由来成分が15%以上”を満たした設計としている。
 同製品は、2017年5月にライスインキ・コンソーシアムの認定によるライスインキ製品一覧に登録され、続いて8月にはアルティマNTとともに日本有機資源協会のバイオマスマーク製品※1に認定された。これにより、同インキで印刷した印刷物にはライスインキのロゴマーク、およびバイオマスマークの使用が可能となる。また、安全性においては、ノントルエン、ノンメチルエチルケトン(MEK)の設計にするとともに、NL規制や容器包装に対する食品衛生の第18条に基づいた規格基準「厚生省告示第370号」に適合した設計となっている。
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 DICGでは、食品パッケージ用インキのラインアップにおいて、このたびのライスインキ「ライジンシリーズ」を含め、植物由来成分を10%以上使用したバイオマス製品を「ナチュラリスリキッドシリーズ」として今後展開していく。
 DICグループでは、中期経営計画「DIC108」で成長牽引事業と位置付けるパッケージ関連材料として、ナチュラリスリキッドシリーズの拡販なども進めている。今後も、既にラインナップしているオフセットインキとともに、バイオマス原料を使用したグラビアインキ・接着剤などの拡充によりCO2削減に貢献していくとともに、無溶剤や水性などの環境対応製晶の開発も進め、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
※1)一般社団法人日本有機資源協会(JORA)が、「バイオマス由来成分がインキ固形分中10%以上含まれるもの」と定義している製品。
※2)印刷インキ工業連合会が、食品包装材料に用いられる印刷インキについて制定した「食品包装材料用印刷インキに関する自主規制」(通称:NL(ネガティブリスト)規制)

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