製造業向けバーチャル・プロトタイピング・ソリューションの先駆者でありソフトウェア・サービスプロバイダーであるESI Groupは、自動車・エネルギー・産業機械・鉄道・航空宇宙等幅広い産業分野で活用されているマルチドメイン・システム シミュレーションツールの最新版「SimulationX 3.9」をリリースした。新バージョンのSimulationXはマルチタスクに対応し、エンジニアのニーズに合わせたカスタマイズも可能。
SnapCrab NoName 2018 2 27 16 41 21 No 00
 SimulationX は物理モデリング言語「Modelica®」に準拠した機械・電気・熱・流体等、複数の物理分野と制御ロジックを組み合わせたマルチドメイン・システムシミュレーションが可能であり、製品の仕様検討及び設計段階からSimulationXを用いた解析をすることで、試作前に製品挙動を検証することができる。
 SimulationXは豊富なモデルライブラリと優れた操作性により、解析初心者も簡単に利用できる解析プラットフォーム。また各産業分野のニーズに合わせてカスタマイズが可能であり、有限要素法(FEM)シミュレーションソフトの様なCAEシミュレーションソフトウェア・モデルベースシステムエンジニアリング(MBSE)・最適化ツール・リアルタイムプラットフォーム等との練成も大きな特徴。さらにはModelica®を使用することでユーザー独自のモデルコードを簡単に作成することもできる。  今回リリースしたSimulationX 3.9では、モデリングとシミュレーションのプラットフォーム1つであらゆる技術システムに対応するソリューションへと大きく進化し、Modelica®シンクロナス言語要素によってESIのソフトウェアは今やほぼすべてのデジタル制御に使用されている同期回路の効率的なシミュレーションが可能となった。
 SimulationX 3.9は快適かつ効率的なシステムのモデリングとシミュレーションを提供し、あらゆるユーザーに最大限の自由度を提供する。
<例1:鉱業向け ベルトコンベヤー解析用ライブラリ>
 ベルトコンベヤーシステムの自動モデルセットアップとモデリングのための新しい技術が統合され、SimulationX内の他のライブラリ(パワートランスミッション、エレクトロメカニクス、熱伝導など)から実証済みの要素をベルトコンベヤーのモデルに組み込むことによりユーザーが直面しうる問題を解決に導く。
<例2:自動車業向け エレクトロメカニカルおよび車両駆動装置(エネルギーと制御)ライブラリ>
 SimulationX は、E-モビリティを持続可能で効率的なエネルギーグリッドに統合するのに加えて、電気自動車の電力消費を解析できるのみならず、経路に依存する走行サイクル・運転プロファイルの最適化や電気部品の詳細な評価まで可能。主として陸上交通と都市計画のために設計されたこれらの機能には、温度挙動や冷却システムのエネルギー消費に対する影響・バッテリー劣化のシミュレーション・電気システムおよびエレクトロメカニカルシステムの評価などがある。
 SimulationXは自動車業界ですでに20年以上も使用され、性能改善を重ねてきた従来型ドライブトレイン用のシミュレーションソリューションだが、SimulationX 3.9では新たな段階として振動ダンパーモデリングの詳細な解析が可能になった。例えば、特性をパラメータ化したデュアルマスフライホイールやエンジンマウントに依り、周波数に依存する制振挙動を過渡現象のシミュレーションとして再現が可能。
<その他、主な特徴>
・計算方法と結果の表示を改善
・モデリング、計算、解析のあらゆる主要なステップの作業を高速化
・大型モデル処理における性能向上
・画面表示の強化
・図の閲覧ナビゲーション機能
・パラメータ設定の操作性
・タスクマネージャーで、異なるシミュレーション法の並行タスクに柔軟かつ強力に対応
<ユーザーの声>
 Torsten Hellmuth工学博士(シーメンスAGプロセス産業駆動部門バルク素材ハンドリング担当プロダクトマネージャー)
 「SimulationXのベルトコンベヤーの機械部品や電気部品のモデルを結合してデジタルモデル版を作成し、設計の最適化やベルトコンベヤーの仮想コミッショニングを行っています。コンバータやモーターのパラメータや複雑な制御装置は前もってテストをして選択し、技術的な性能を検証しておけば、現場での作業時間や試験が最小になり、短時間のプロセスで安全なコミッショニングができます。当社にとってもお客様にとっても素晴らしい結果が得られます」

日本印刷産業連合会の検索サイト