SnapCrab NoName 2018 5 25 7 44 14 No 00 R クラボウ繊維事業部は、同社のシャツ型スマート衣料「Smartfit(スマートフィット)」を使用し、暑熱環境下における作業リスク管理を支援するシステム「Smartfit for work」を開発した。建設業、運輸業、製造業などの企業向けにサービスを提供するにあたり5月28日より受注を開始する。
 近年、平均気温の上昇などにより熱中症の被害が増加傾向にある中、屋外や高温・多湿な環境で作業を行う建設業や運輸業などでは、暑熱環境下における作業リスク(以下 暑熱作業リスク)対策へのニーズが高まっている。そのような労働現場に向けて、クラボウは、スマート衣料の活用によりヒト・モノ・データを統合し作業リスクを適切かつ容易に推定できるサイバーフィジカルシステム(CPS)の構築を目指し、2017年3月より産学連携のプロジェクトを開始した。
 昨年夏に実際の作業現場で実施した「Smartfit」着用モニター調査(注1)で取得した作業者の生体情報を解析し、作業者ごとの暑熱作業リスクをリアルタイムに推定できる独自のアルゴリズムを大阪大学基礎工学研究科および日本気象協会と共同で開発した。さらに個人の体調変化を把握する独自のアルゴリズムも融合し、職種や作業環境が多様な労働現場における作業リスクの低減を支援するシステムを構築した。
 「Smartfit for work」のシステムの特長は次の通り。
(1)「Smartfit」から取得した作業者の生体情報(心拍・温度・加速度)をスマートフォン経由でクラウドサーバーに送信し、作業地域の気象情報を融合した解析アルゴリズムにより暑熱作業リスクをリアルタイムに推定し通知する。
(2)上記のほか、作業者の日々の体調変化を推定し通知する。自動学習(AI)機能により過去の個人のデータを踏まえた体調の変化が把握できるため、暑熱作業リスク情報との併用でより精度の高い作業管理などに役立てられる。
 通知できるリスク情報は次の通り。
(1)暑熱作業リスク
 「熱ストレス(注2)」と「作業強度(注3)」をもとに作業者の暑熱環境下における作業リスクを3段階に推定・区分した情報。自動学習(AI)機能あり。
(2)体調変化
 「心拍指数(注4)」と「体力指数(注5)」をもとに作業者の体調変化を3段階に推定・区分した情報。自動学習(AI)機能あり。
(3)転倒転落
 加速度データにより作業者が転倒・転落状態にある可能性を判定した情報(2018年8月頃提供予定)。

SnapCrab NoName 2018 5 25 7 44 28 No 00 R 独自のクラウドアプリケーションの開発により、管理者は遠隔からでもパソコン等で「Smartfit」を着用した全作業者の作業リスク情報をリアルタイムに把握し、一括管理することが可能。常時更新されるリスク情報により、画面上にはリスクの高い作業者順に表示され、そのリスクレベルに応じて警告が表示される。高リスク発生時にはアラート通知も可能であるため迅速な対応に役立てることができる。また、作業者もスマートフォンで自分のリスク情報や体調変化、消費カロリーなどを確認することができる。
 スマート衣料「Smartfit」は、導電性繊維と生体センサを用いて、着用者の生体情報を取得・送信できるコンプレッションインナータイプのシャツ型スマート衣料。信州大学繊維学部との共同開発により、伸縮性や速乾性に優れた着心地の良さと高精度な生体情報の取得を両立した。ファン付き作業服との相性も良好で、生体センサを取り外しての洗濯が可能。
 サービス料金(参考価格)は、初期設定費用および月額利用料でサービスが利用できる。
・初期設定費用:1ユーザー 30,000円(税抜)
・月額費用:1ユーザー 6,000円(税抜)
 *「Smartfit」シャツは別売:1枚 4,000円(税抜) サイズ展開はS/M/L/XL/3L
 今後、建設・運輸・製造業などの企業向けにサービスの提供を開始し、作業員のリスク管理に活用してもらうとともに、今後はスポーツ分野や屋外大規模イベントでの活用、また学校での活用や高齢者の日常生活における暑熱環境下でのリスク対策に向けた取り組みを進める予定。
(注1)モニター調査:2017年5月~9月に作業現場で延べ約7,000人の生体情報などを取得・解析。
(注2)熱ストレス:過度の暑さが身体に与える悪影響。
(注3)作業強度:作業量に応じて受ける身体の負担。
(注4)心拍指数:心拍データを指数化したもの。 (注5)体力指数:加速度と心拍データを組み合わせて作業時の心拍の変化率を推定・指数化したもの。

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