NEX80IV 12EG R 日精樹脂工業(株)は、主力機種の電気式射出成形機「NEXシリーズ」について、小型クラス3機種を開発、12月から受注を開始した。
 12月から受注を開始した小型機は、型締力490kN(50トン)の「NEX50Ⅳ」、同784kN(80トン)の「NEX80Ⅳ」、同1080kN(110トン)の「NEX110Ⅳ」の3機種で、すでに5月から受注を開始している同シリーズの中型クラス4機種と併せて、計7機種のラインナップとなった。残りの小型クラス2機種(型締力294、1373kN)については、2017年2月からの販売を予定している。
 MEX-IVシリーズの性能・機能向上のポイントは次の通り。
(1)より速く、より精密に
 トグル機構の新設計により、型開閉サイクル時間を従来機比5~20%短縮しており生産性の向上に貢献する。また、信頼性が高い従来の「フラットクランプ型締機構」をさらに進化させ、面圧の均一性が向上したことに加え、型締盤スライド部にリニアガイドを標準装備したことで型締直進精度が向上しており、バリなどの成形不良を防止するほか、金型や型締機構の長寿命化に寄与する。加えて、計量密度や射出量を常に一定に制御する「高精度計量」機能との組合せにより、再現性に優れた精密安定成形を実現する。
 その他、耐摩耗性に優れたトグル機構とリニアガイドの採用により、グリスの煩わしさを低減。クリーン度が向上しており、容器や医療業界からのクリーンルーム対応ニーズにも、より威力を発揮する。
(2)大きな金型、小さな機械
 機械全長は業界最小クラスを維持しつつ、業界トップクラスのワイドデーライトを実現。デーライトを最大100mm延長したことにより型厚範囲を大幅アップし、近年、複合一体化ニーズや製品形状の複雑化によって大型化している金型やホットランナ金型、長尺成形品の金型等にもフレキシブルに対応。また、低圧成形法との組み合わせにより、従来使用している金型に対して、1クラス下の型締力の成形機を選択することも可能となる。
(3)低イナーシャサーボモータの採用と同社独自の射出機構および制御により射出の高速・高応答・高圧化と加熱筒温度制御の最適化を図ることで、射出・可塑化の高精度化と成形領域の拡大を実現。
(4)高精度計量制御「プレパックⅡ」により計量密度や射出体積を常に一定にすることで、粉砕材使用時や材料の生産ロット間でバラツキがある場合でも歩留まりの向上を実現。
(5)ハイサイクル特性などトグル機構のメリットを活かしながら、直圧式機構に近い特性を満たした「直圧的トグル」を実現。この機能として、自動運転中に金型などの温度上昇によって変化した型締力を自動的に補正する「型締力自動補正」機能や、自動運転中でも型締力の変更を可能とした「ダイレクト型締力設定」機能を標準装備。
(6)最上位の高機能コントローラ「TACTⅣ」に新機能を搭載。
 ・必要な成形情報を15インチ大型画面に一括表示し、条件管理が簡単に。
 ・各工程を色別チャート表示し、サイクル短縮をサポートする機能を搭載。
 ・材料替えパージ回路の搭載により、材料替え条件の最適化が可能に。パージ樹脂量・時間の低減を実現。
 ・品質・生産管理機能、メンテナンス機能の操作性が向上。
 ・型開閉応答速度選択機能(高速・標準・低速)の搭載により、ハイサイクル成形等に合わせた選択が可能に。
(7)オプション装備として、品質・生産管理システム「PQ Manager」を接続することでサーバ1台当たり最大100台までの射出成形機の群管理が可能。タブレット端末等により遠隔地から工場の稼動状況をリアルタイムに把握することも可能。
 成形設備のダウンサイジング化を提唱する同社は、そのパイオニアとして、今回開発した新NEXシリーズの市場投入に合わせ、顧客に対する最適設備の提案と成形加工のトータルサポートを強化していく。
 標準本体価格は、消費税別で、型締力490kNの「NEX50Ⅳ」の920万円から同1080kNの「NEX110Ⅳ」の1140万円まで。今回の3機種で年間500台の販売を見込んでいる。

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