コンバーティングテクノロジーセミナー2019

乾燥のメカニズムと塗布液の構造変化を学ぶ

 

<開 催 日>

<東京会場>4月19日(金) エッサム本社ビル
<大阪会場>4月24日(水) 大阪科学技術センター


講師


<第一部>
神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻
准教授 菰田 悦之 氏

<第二部>
ビックケミー・ジャパン イノベーション ディベロプメント
統括 若原 章博 氏
 

<第一部>
粒子分散液の内部構造と塗布膜乾燥過程における構造変化
 
【10:00〜15:00】

 粒子分散液の塗布乾燥により様々な薄膜製品が作られ、薄膜内部における粒子の分散・凝集状態の制御が求められます。しかしながら、高密度充填化、成分偏析回避、クラック抑制など様々な要求を同時に達成することは困難です。これらを理解するためには、粒子分散液の時点での内部構造を理解し、塗布膜乾燥中のモニタリングによってその構造変化を解明する必要があります。本講座では、最初に不透明系にも適応可能な粘度や粘弾性を利用した粒子分散液の内部構造解析と粒子分散液の塗布膜乾燥における諸因子の影響を概説します。そして、主に「膜厚」「表面構造」「乾燥応力」の変化に着目して、粒子分散液の内部構造や乾燥条件が薄膜形成過程に与える影響に関して実例を示しながら紹介します。
 

<講演内容>


<粒子分散液の内部構造理解と乾燥中の変化>

1. 粘度および粘弾性を指標とした粒子分散液の内部構造解析

 1.1  粒子の凝集・分散と粘度

 1.2  粒子分散液粘度の支配因子

 1.3  粒子分散液の内部構造と粘度

 1.4  粘弾性計測の必要性

 1.5  動的粘弾性測定

 1.6  粒子分散液の内部構造と粘弾性

 

2. 粒子分散液塗布膜の乾燥中における構造変化と計測方法

 2.1   乾燥過程における拡散と沈降

 2.2  鉛直方向および水平方向の乾燥

 2.3  乾燥速度と粒子分散状態

 2.4  粒子の充填とクラック発生

 2.5   加熱方法と粒子充填状態

 2.6  塗布膜乾燥過程解析方法の紹介


<粒子分散液塗布膜乾燥解析の実例>

3. 膜厚変化を利用した乾燥過程の解析

 3.1  膜厚変化を利用する理由

 3.2  球形粒子分散液の充填過程と高分子の影響

 3.3  エマルション塗料の充填過程に対する塗布操作の影響

 3.4  分散性の異なるリチウム電池正極スラリー塗布膜の乾燥過程

 

4.  レーザーの散乱を利用した膜構造形成過程の解析

 4.1  表面散乱を利用した塗布膜表面構造の解析

 4.2  ゲル化粘土粒子分散液の内部構造と塗布膜乾燥過程

 4.3  乾燥中の表面粗さ変化と粒子充填に及ぼす添加剤の影響

 

5.  乾燥中の塗布膜に蓄積される応力変化とクラック発生

 5.1  カンチレバー法を用いた乾燥応力測定方法

 5.2  粒子帯電状態と乾燥応力変化

 5.3  高分子添加剤が乾燥応力変化に与える影響

 

<第二部>
各種粒子の分散と塗布膜・コーティング層への効果及び影響
 
【15:15〜16:40】

 粒子の効果を最大限引き出すために、スラリー・ペースト化の技術開発が進められている。塗料・インキをはじめとして、各種コーティング液や電池・電子材料での分散及び塗布は重要な単位技術である。ここでは、分散剤を中心にその構造と塗布膜への効果、また塗膜や電池など最終製品の特性への影響を紹介する。あわせて塗布性を向上させる消泡剤や濡れ剤などについても実験例を示す。
 

<講演内容>

1.粒子用分散剤の化学構造と効果

2.粒子用分散剤の特性(耐水性・反応性・電気化学的安定性等)

3.分散体の塗布性を上げる添加剤

 

講師プロフィール

<菰田 悦之 氏>

2001.3   大阪大学 大学院基礎工学研究科 化学系専攻化学工学分野

              博士後期課程単位取得退学

2001.4   藤沢薬品工業株式会社 入社

2001.6   大阪大学 博士(工学)

2004.10 神戸大学 工学部 助手

2007.4   神戸大学大学院工学研究科 助教

2010.7   同 准教授

  2010.10〜2011.10

              カリフォルニア大学サンタバーバラ校 visiting professor

  2015.10〜

              産業総合技術研究所 関西センター エネルギー・環境領域

              電池技術研究部門 クロスアポイントメントフェロー

現在に至る

 

 

<若原 章博 氏>

1982年 名古屋大学工学研究科修士課程修了

    同年関西ペイント株式会社入社

1990年 学校法人河合塾学園入社

1994年 ビックケミー・ジャパン株式会社入社

塗料及び各種コーティング向け添加剤の開発・評価・市場展開に従事。

 

受賞:色材協会技術賞(2015年)

 

 

■スケジュール

受付開始 9:30〜

講演時間 10:00〜15:00(第一部)
        15:15〜16:40(第二部)

※昼休み12:00〜13:00

■受講料(テキスト付き)

●「コンバーテック」定期購読者
  関西コンバーティングものづくり研究会会員
  ウェブハンドリング技術研究会会員

  1名様 30,000円(税別)

●一般 1名様 35,000円(税別)

 

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