【クラウド】凸版印刷、クラウドサーバ上で高品質な3次元CGをリアルタイムに生成・配信できる自動車業界向けバーチャルシミュレーションサービスを開発 印刷
2012年 4月 20日(金曜日) 18:59

 凸版印刷(株)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾)は、クラウドサーバ上で高品質な3次元CGをリアルタイムに生成・配信できる自動車業界向けバーチャルシミュレーションサービスを開発した。販売店の営業支援ツールやWebカタログなどとして、2012年5月より基本システムのテスト販売を行い、2012年夏から正式サービスの提供を開始する。
 同サービスは、自動車の「色替え」や「パーツ替え」などのシミュレーション3次元CGを、ネットワークを介してリアルタイムに生成し、PCはもちろん、タブレットPCやスマートフォンなどさまざまなデバイスへ配信できるシステム。生成された3次元CGは、背景のロケーションを変えたり、好きな方向や角度に自由に回転させたりすることができる。クラウドサーバには自動車のCADデータだけでなく商品情報もデータベース化しているため、オプションパーツの適合可否や、カスタマイズ後の価格など、営業活動に必要な情報も正確に反映できる。同サービスの実現により、消費者の要望をリアルタイムに可視化することで具体性のある商談が可能になり、販売機会を最大限に活用できるようになった。
自動車業界向けバーチャルシミュレーションサービスの画面イメージ■ 開発の背景
 3次元CADデータを利用した製品設計やデザイン検討は、開発期間の短縮やコスト削減のため、自動車や家電、住宅設備業界をはじめ多くの業界でその導入が進んでいる。一方、販売部門や営業部門においては、パンフレットなどの商品PR用に、色やパーツなど多種の画像素材を短い期間で用意しなければならず、制作コストや手間の増加、品質や精度の低下が課題になっていた。
 さらにニーズの多極化に伴って商品バリエーションも複雑化しており、既存のカタログや作り置きの映像だけでは訴求しきれない情報が増加したことから、多彩なカラーバリエーション、膨大なオプションパーツの組み合わせ、自由なアングルでの確認などが効率よくできる仕組みが求められていた。
 凸版印刷はこれまで、カタログなどのセールスプロモーション用CG制作や映像制作などを通じて、商品開発時の製造用CADデータを効率的にクリエイティブに活かすノウハウを蓄積してきました。また独自のバーチャルリアリティ技術により、博物館や美術館向けのバーチャルリアリティシステムや文化財コンテンツを提供するなど、技術的にも高い知見を有している。 凸版印刷はこれらの実績により、自動車メーカーの持つCADデータをもとに、3次元CGを生成する環境をクラウドサーバ上に構築し、短期間・低コストで精度の高い画像素材を制作。いつでもどこでも、消費者のニーズに合わせ、商品をインタラクティブに可視化することを実現した。
■ 特長
クラウドサーバ上に3次元CG生成エンジンを搭載、リアルタイムな画像処理を実現
 Bunkspeed, Inc.(本社:アメリカ・カールスバッド、CEO:Philip Lunn、以下 Bunkspeed社)のリアルタイム・レンダリング・エンジンを採用。ユーザのリクエストに応じて高品質な3次元CGを瞬時に生成し、ネットワークを経由してさまざまなデバイスで利用できる。
色やパーツなどの製品情報のカスタマイズはもちろん、価格についても同時シミュレーションが可能
 画面上で好きな「色」や「パーツ」、「背景」を選択すると、オーダーに合わせた自動車の3次元CGを瞬時に生成。3次元CGは自由に動かしてあらゆるアングルから確認できる。またデータベース上に商品情報も搭載しているため、オプションパーツの適合可否や販売金額の表示も可能。
多彩な活用シーンを提案
 シアター形式の実寸大シミュレーションからモバイルデバイスを用いてのプレゼンテーションなど、場所や状況に応じたプロモーション手法が選択できるようになるほか、カタログでは説明しきれない商品の詳細情報をリアルタイムに可視化しながら提案できる営業支援ツールとして利用できる。
グローバルな販売・サポート体制
 凸版印刷は、自動車などの3次元CGに関するソフトウェア開発力で定評のあるBunkspeed社や、Bunkspeed社と資本関係のあるRealtime Technology AG(本社:ドイツ・ミュンヘン、以下 RTT社)の協力のもと、本サービスを日本だけでなく全世界に向けて販売・サポートを行う。
■ 価格
初期導入費 500万円~、運用費 20万/月~。
※コンテンツ制作、システム保守・サポート費は別途。

■ 売上目標
 2015年度に関連受注を含め100億円の売上を目指す。

■ 今後の目標
 凸版印刷は今後、本サービスを「トッパンバーチャルシミュレーションサービス」として自動車以外の工業製品向けに拡大するほか、住宅設備業界向けにインテリア空間のシミュレーションサービスなど、さらなるサービスの展開を図る。

※ なお同サービスは、2012年4月26日にドイツ・ミュンヘンで開催される「RTT Excite 2012」にて初公開する。
※ Bunkspeed, Inc.
 2002年にアメリカ・カリフォルニア州カールスバッドに設立。全世界の主要な自動車メーカーなどに、製品デザイン分野で採用されている高品質なリアルタイムレンダリングソフトウェアの販売を行っている。
※ Realtime Technology AG
 1999年にドイツ・ミュンヘンに設立。3DCGソフトウェア販売やソリューション/コンサルテーション、コンテンツ制作と、3DCGの各業務プロセスで高い技術力と製品・サービス展開を行っている。自動車業界をはじめとして飛行機・ファッション・家電など幅広い分野で、ショールームやイベントでのインタラクティブCGシステム導入をはじめ、Webコンテンツ、プロモーション映像などデジタルマーケティング分野で数々の実績がある。

最終更新 2012年 4月 20日(金曜日) 19:06