【太陽光発電】カクイチ、ウイングアーク1stの「MotionBoard」と「dejiren AI」で全国1万7000カ所以上の設備におけるデータの異常値を早期検知
ウイングアーク1stは、太陽光発電設備を設置する太陽光パートナー事業を展開するカクイチが、データアプリ基盤「MotionBoard」とAIテクノロジー「dejiren AI」を導入し、AIを活用した設備異常検知の自動通知の仕組みの構築したことを明らかにした。
全国1万7000カ所以上の太陽光発電設備の異常値のデータをMotionBoardで可視化し、dejiren AIを介して生成AIが過去と最新のデータを比較、分析することで、データの異常値の早期検知を実現した。さらに異常を検知した後は、担当へビジネスチャットツール「Slack」で自動通知することで、現場の対応スピードは体感で2倍から3倍に向上した。

背景
カクイチが展開する太陽光パートナー事業では、発電状況を把握するための情報が売電の入金データのみで、設備の異常が発覚するまでに1カ月以上遅れることもあり、発電量の低下による収益機会の損失が発生していた。従来の異常判定は「入金額が前月比50%減」という閾値を基準としていたため、その閾値に該当しない発電量の低下を捉えることが難しく、全国の発電施設の稼働状況を集約して一元的に監視する部署や仕組みがなかった。
異常に気づいた際には、担当者が現地で状況を確認したうえで電気工事業者に修理を依頼するなど、発電施設を設置する屋根の管理は各営業所の担当者が担っていた。そのため、異常の把握から復旧までの判断が担当者個人の経験に依存し、発生から復旧までの対応フローの長期化が課題であった。
カクイチでは2019年よりMotionBoard Cloudを導入し、経営層がすべての物件の入金状況を把握できる売上管理ダッシュボードを構築していた。その後、全社で生成AIを活用し課題解決に取り組むプロジェクトを進める中で、MotionBoardに蓄積したデータと生成AIを組み合わせ異常検知のための仕組みを検討し、dejiren AIを導入し異常検知から担当者への通知までを自動化した。
dejiren AI導入のポイントは次の2点。
・MotionBoardとの親和性
・Slackとの連携
導入後の効果と稼働状況
dejiren AIは2025年9月に導入され、MotionBoard上の異常検知用ダッシュボードとdejiren AI、Slackの組み合わせで異常値の検知と担当者までの通知を自動化した。具体的な改善点は以下の通り。
(1)AIによる異常検知
過去データと最新データの傾向から「本当に異常なのか」をdejiren AI経由で生成AIが比較・分析する仕組みを構築した。異常判定の閾値を「前月比50%減」から「20%程度の変動」まで引き下げ、比較の軸を増やし検知の感度を高める設計が可能になった。
(2)異常の根拠を自動通知
異常と判定した理由や根拠となるMotionBoardの売電金額推移データを、dejiren AIを介してSlackへ自動通知が可能。担当営業所のSlackチャンネルに通知が直接届くことで、ダッシュボードを確認することなく異常値を把握できる。
(3)現場の対応スピードと判断が体感で2~3倍に向上
営業担当が自分ごととして対応できるようになり現場対応の判断とスピードは体感で2~3倍になり、業務効率の向上につながっている。
(4)グループ会社へ横展開し製造現場の「数字を見る」意識の浸透
同じ仕組みをグループ会社へ横展開。前日の生産実績をMotionBoardから取得し、dejiren AIを介して毎日Slackへ配信し、製造現場に「数字を見る」意識の定着にもつながっている。
カクイチの担当者は次のようにコメントしている。
「MotionBoardとdejiren AI、Slackの組み合わせは、組織のスピードを上げるのには持ってこいの仕組みです。Slackは全社員が1日1回以上絶対に見るツールなので、そこにdejiren AIで数字を加工したり表を送ったりすることで、数字の意識が、現場の作業員にもかなり浸透してきたと思います」


