コンバーテック2021年10月号プレサービス
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ク画像を印刷した画像(右)を示す。見当ズレが大きければ白画像とカラーインク画像の間にギャップが生じるはずであるが、そのような不具合は見受けられず、良好な見当精度で印刷できることを確認している。<参考文献>1)D.L.Lau, G.R.Arce: “Modern Digital Halftoning”, Marcel Dekker, pp.279-330, 2001.4.まとめ 軟包装IJ印刷における課題を各種要素技術で改善する手法について述べてきた。ハードウェアで全て課題解決しようとするとコストアップとなるが、ソフトウェア技術で補完することは製品コストを下げるだけでなく、製品完成度を高める上できめ細かな調整ができるというメリットがある。 本技術のターゲットである印刷機は、2020年5月にニュースリリース2)の発表や業界誌への寄稿3)をするとともに、ユーザーへの印刷サンプル紹介(図11~14)を進めており、プロダクション用途の高精細な印刷機として高く期待されている。 従来の軟包装製作プロセスでは製版・印刷が分業されていたのが、IJでは印刷版を製作する作業工程が不要となり、特に小ロット印刷での短納期化のメリットは大きいと考える。また昨今、軟包装産業・印刷産業ともにSDGsの目標達成に 向けた取り組みが加速しており、Truepress PAC 830Fはその流れに沿うものと確信している。2)“軟包装向け高速水性インクジェット印刷機を開発”, ㈱SCREENグラフィックソリューションズHP,https://www.screen.co.jp/ga/news/letter/gan200520-23)㈱SCREENグラフィックソリューションズ:パッケージ系市場へ製品強化, 印刷雑誌, Vol.103, No.8, pp.32-33, 2020.図11 パウチサンプル図12 SCID画像サンプル図13 放射状パターンサンプル図14 マイクロ文字サンプルSCID画像グラビア印刷(ガタツキ:方向性あり)グラビア印刷(ガタツキ)フレキソ印刷(モアレ縞あり)Truepress PAC 830F印刷Truepress PAC 830F印刷Truepress PAC 830F(高精細印刷)44

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