コンバーテック2025年4月号_見本
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CH C口NVERTECHCCNVERTECH CCNVERTECH CCNVERTECH C口NVERTECHCCNVERTECH CCNVERTECH CCNVERTECH 鯰88シンク・ラボラトリー 重田 核 社長 世界で唯一の、軟包装印刷業界向け全自動レーザーグラビア製版システム『New FX3』のメーカーであり、世界で初めて軟包装向け水性インクジェット(IJ)印刷機『FXIJ』が実用に足りうることを証明したメーカーでもあり、そして今日のIoT社会を支える電子部品業界向けに精密ロールを供給するメーカーであるシンク・ラボラトリーは、今年2月1日付で、約59年にわたり、斬新なアイデアとそれを具現化するバイタリティで同社を牽引してきた重田龍男氏が会長に退き、常務取締役の重田 核氏が2代目の代表取締役社長に就任した。軟包装印刷市場は、国内では、少子化や人口減少、ポストコロナ禍以降鮮明となった、原材料や工場のユーティリティコストの高騰、賃金上昇、更には、食品ロス削減から誘発された包装資材の過剰発注の手控えが起き、厳しい局面を迎えている。シンク・ラボラトリーをどう舵取りしていくのか、2月27日、就任間もない核氏に取材した。  シンク・ラボラトリーの売上は、2024年10月期で59億5000万円、従業員数147人。今期は1割アップを見込む。売上構成は、New FX3を始めとする全自動レーザーグラビア製版システムおよび消耗品が8〜9割、電子部品用精密ロールが1〜2割。これに今期からFXIJの売上が新たにプラスされる。この3本柱で、「5年後に100億円を目指す」。そのための組織体制を再構築した。( 川上幸一)コンバーテック 2025. 4 ■5年後に売上100億円目指す ■海外売上比率を伸ばす 主力の全自動レーザーグラビア製版システムはこれまで100セット以上の実績があり、そのうち海外は約3割を占める。ただし、電子彫刻機や古い製版システムからの置き換えや更新需要は期待できるが、国内のグラビア製版システムそのもののパイが増えることは望めないため、海外売上比率を伸ばす。そのため、これまで以上に関連する海外の展示会に出展し、PRに努める。 直近、4月15日から中国・深圳で開催されるChinaplas 2025に出展する。前年、中国のグラビア製版会社、INHON LaserとChinaplasの上海展に共同出展したのに続き、2回目となる。「近くに、顧客である東莞運城制版があり、また、引き合いをいただいているコンバーターもいるので、時間を見て訪問してみたい。グラビア製版ラインとIJ印刷機をパネルや動画を使って、PRする」。 中国のグラビア製版市場については、「堅調だ。グラビア製版ラインは、昨年、上海運城制版にも納入したし、軟包装関係の印刷会社からは引き合いもあるので、これから受注が増えるかもしれない」との見通し。 また、こんな中国事情も披露する。「展示会に来日した中国の製版会社からは、鉄に代わってアルミのシ重田 核 社長New FX3, FXIJ、精密ロールの3事業創業者の重田龍男氏から引き継ぐ

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