コンバーテック2025年4月号_見本
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C口NVERTECHC口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH C口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH 70「LTCラボコロナ」のデモ機バイオマス吸水樹脂シートの 化粧品展開例樹脂に混練することで、食品包装フィルムやボトルなど成形品、繊維加工品にも応用できる金属アレルギーの心配がない植物由来の抗菌・抗ウィルス剤綜研化学(新機能性材料展)とした展開を想定に入れている。現在は量産試作中で、今のところ問題なく生産できているとのこと。 また、農作物残渣をアップサイクルして作られる「バイオマス吸水樹脂シート」も紹介した。EF Polymerとの共同開オゾン分解器付きコロナ放電処理テスト装置ソフタル・コロナ・アンド・プラズマGmbH 日本支社(CONVERTECH)コンバーテック 2025. 4メーカーから需要が高いという。製品展開は外形寸法が異なる2種類で、W1060×D550×H990mmのUSクリーナー3040(S)は槽容量30Lに対応、W1100×D800×H1060mmのUSクリーナー3040-1260(M)は槽容量200Lに対応している。担当者は「比較的小型なUSクリーナー3040(S)でも、インク皿やドクターコーターなど約25cmの大きなパーツを簡単に洗浄できます」と述べた。 機能性フィルム研究会のブース内で、植物由来の抗菌、抗ウィルス剤「TumuGreen(ツムグリーン)」を紹介。抗菌・抗ウィルス性のほかにも、消臭性(アンモニア)、防カビ性(黒カビ)、抗アレルゲン性といった効果も持っている。 特定の植物からポリフェノールを抽出、改変した素材を原料とした製品で、繊維への含浸やオレフィン系樹脂へ混練してフィルムや成形加工品への展開も可能となっている。溶媒に溶かし、スプレー製品や塗料への展開もできる。ただし、植物由来であるため分解開始温度は約220℃となっており、エンジニアリングプラスチックへの対応は難しいとしている。水に不溶で、エタノール、アセトンに溶解する。 銀を使用した抗菌機能材は多く出回っているが、銀は控えたいという金属アレルギーの人でも同製品は使用できる。さらには赤ちゃんやお年寄り、ペットグッズなどをターゲット発で、吸水性を持つ特徴から土壌保水や水耕栽培用の農業資材、フェイスマスクなど化粧品への用途展開を模索している。 ドイツのSoftal Corona & Plasma GmbH社のコロナ処理機や大気圧プラズマ処理機など各種表面処理装置を国内で展開する同社は、コロナ放電処理テスト装置「LTCラボコロナ」を展示した。 LTCラボコロナはA4サイズ以下のフィルムを対象にしたコンパクト型のコロナ処理機(外形寸法:W1000×D600×H1300mm)。主にコーターやラミネーターなどの生産機に組み込む前の、濡れ性に関するテストや、研究開発段階での使用を想定している。担当者は、LTCラボコロナの特長について「ワット数および処理速度、処理照射量など詳細な条件を簡単に設定できます。また、排気口の前にオゾンを分解する触媒を搭載したオゾン分解器を内蔵しているため、作業環境下でのオゾンによる臭気と健康への悪影響を防ぐことができます。ちなみに基材によって電極をステンレスやセラミック、絶縁板をシリコンやセラミックなどに変更可能です。レンタルも実施しているので、サンプル品の評価などにご活用いただきたいですね」と話す。 担当者によると、同社の表面処理装置の特徴としては①出力制御に電流を採用、②最適な条件出し、が挙げられる。 「コロナ処理において電圧の調整で出力を確保する場合、電圧の出力値は2次曲線となり急激に上がるため、例えば、正確に電圧を制御できなければ、フィルムコンデンサなどで使用される薄膜フィルムの場合、ある一定の出力値を超えると処理したい面の反対側に放電が起きてしまう可能性が考えられます。一方、電流の出力値は直線的に上がるので出力を

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