コンバーテック2025年4月号_見本
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C口NVERTECHC口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH C口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH 76強粘着のトラ柄テープ熱伝導性粘着シートは抜き加工も可能だフッ素フィルムを貼り合わせた屋外用途向けのフロントシートと太陽電池のサンプル熱伝導性粘着シートの実用例強粘着トラ柄テープリンレイテープ(新機能性材料展)フレキシブル性がある。結晶系シリコンの太陽電池の寿命は一般的に20年以上といわれているが、ペロブスカイト太陽電池は5〜10年と短く、今後は機能性フィルムを使用したフロントシートによりペロブスカイト太陽電池の長寿命化を進めたい考えだ。 熱伝導性粘着シート(開発品)も出品。近年はCPU(中央処理装置)やGPU(グラフィックス処理装置)などの 小型化・高密度化に伴う発熱量の増加に対応できる効率の良い放熱が課題となっている。開発品は、炭素系の材料を使用した柔軟性のあるアクリル系粘着シートで、グリスのように熱による収縮・膨張で変形して押し出されるなどのポンプ アウトが発生せず、基材レス(両面粘着)タイプの粘着材料を採用することにより凸凹形状などの部品にも追従できる。①高熱伝導率タイプ(粘着層厚み25μm、熱伝導率 20W/m・K, 80℃, 0.1MPaで加熱圧着)、②高ハンドリング性タイプ(同50μm、同8W/m・K、常温で手貼りが可能)がある。−65℃5分と150℃5分を繰り返す熱収縮・膨張の耐久試験では、グリスは500回の繰り返しでポンプアウトが発生したが、高ハンドリング性タイプは1000回でもポンプアウトが発生しなかった。 担当者は、「グリスの代替として粘着剤ベースのTIM(熱伝導性材料)が価値を見出すことができるかについて調査しているところです。厚みや柔軟性など、求められるスペックも企業により異なるため、何をスタンダードに製品設計すべきか、もしくは企業ごとのオリジナル対応が良いのかなどの課題にも取り組みます」としていた。 プロ仕様の強粘着トラ柄テープは、鉄道の設備管理を行うメトロステーションファシリティーズと共同開発した製品。現場の声を取り入れながら開発を進め、粘着力、引き出し性、重ね貼り性についてベストなバランスを追求、このたび一般向けにも展開することになった。れる、湿った面でも貼り付き水に強いといった優れた点がある。 ブースでは、金属板、塗装板の表面保護に用いる微粘着タイプの和紙表面保護テープや、再剥離性に優れる再生PEクロス養生テープ、高耐候性シートを基材にした屋外向け補修テープなど開発品も多く並べ、来場者のニーズを聞き取りながら提案していた。 通常の布テープより厚手で高強度、強粘着で、コンクリート面やタイル面、金属面など素材を選ばず使用できる。天井や壁、床などへの養生材の固定や、目立つトラ柄を生かして地面の視認性向上などに役立つ。 剥がせる強粘着仮固定テープも同様に開発したもので、強粘着だが糊残りがしにくい、重ね貼りができる、高強度だが簡単に手で切コンバーテック 2025. 4

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