コンバーテック2025年4月号_見本
84/99

N2O2N2OH2OH2O3C口NVERTECHC口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH C口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH コンバーテック 2025. 4106成分分子式窒素酸素アルゴンAr二酸化炭素CO2一酸化炭素COネオンNeヘリウムHeメタンCH4クリプトンKr一酸化二窒素水素オゾン水蒸気分子量容積比(%)28.0178.1132.00 20.9639.940.93444.010.031×10−31.8×10−35.3×10−41.52×10−41×10−45×10−55×10−52×10−528.0120.184.00 16.0583.744.02 2.0248.0218.02変動表1 地表から成層圏までの気体成分図2  音響機器に使われる真空管。ガラスチューブの中に、アルゴンガスが封入されている図3  典型的な蛍光灯の発光。水銀蒸気の他に不活図4  テレビのブラウン管はエレクトロニクス用のガラスだけでなく不活性ガスの需要を大きく伸ばした性ガスが封入されている電子材料の今昔0.02%が二酸化炭素(CO2)、水蒸気(H2O)、その他の ガスの合計が1%未満とされている。その他のガスは天候による変動幅が大きく安定しない。いずれにせよ、宇宙空間とは全く異なっている(表1)。 やがてオフィスの照明機器においても白熱電灯から蛍光灯へと急速に世代交代が行われた。それでもガラス容器の中に不活性ガスを封入する構造は変わらず、不活性ガスの消費量が減らなかった(図2,3)。1970年代になると、 一家に複数のカラーテレビが設置されるようになり、不活性ガスの需要はさらに増えることになった(図4)。1980年代になると、いよいよパーソナルコンピュータ(PC)が立ち上がり、大量のディスプレイを消費し始める。初期のモニターはディスプレイがある程度曲面であることを容認 人類の存在はかくも些細なものであり、もっと必死で考えないと、働かないと、太陽系などは微風のひと吹きで、他の落ち葉と一緒に飛ばされて、落ち葉の陰で病葉として次の世代の肥やしとなってしまう。 21世紀に入り、米国では2度目の月探索計画が具体的なスケジュールに挙げられつつあるが、前回のアポロ計画の時と違って、今回のアルテミス計画では、もっと大切なことから議論しておくべきとの主張が出ているとのことで、人間の知性にまだ理性が残っていることが感じられる。 ところで、地球表面を覆っている空気においては、宇宙空間とは随分組成が違っていることが報告されている。先に触れたように、宇宙全体で見れば、空間を埋めるガスの92%が水素であり、8%足らずがヘリウムとなっている。ところが、地球を覆う空気では、約78%が窒素(N2)で占められ、21%強が酸素(O2)、0.93%がアルゴン(Ar)、3. 不活性ガスの需要を支えたディスプレイの変遷

元のページ  ../index.html#84

このブックを見る