CDNVERTECH C口NVERTECHCDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH CDNVERTECH C口NVERTECH鯰 デジタルハプティクスコンソーシアム、正式会員の募集開始( 戸田由馨)125 「コスト削減ポテンシャル機能」は、Trade Compass上関税)、補助金相殺関税といった、近年重要性が増している特殊関税に関する包括的なデータベースを搭載。さらに、各国が公表する最新の関税政策に関する情報も迅速に反映することで、企業はよりタイムリーかつ正確なリスク評価が可能になる。 「将来関税率分析機能」では、向こう10年先までの関税率予測を提供していたが、FTA/EPA(Economic Partnership Agreement:経済連携協定)の検索機能が強化され、国際貿易で扱われるすべての貨物を分類するための共通の番号であるHSコード(Harmonized System Code)を用いた詳細な絞り込みが可能になった。これにより、企業は自社の製品に関わる将来の関税コストを詳細に把握し、長期的な視点での戦略立案に役立てることができる。 「触感」は、私たちが気づかぬうちに生活の質や製品への愛着、さらには購買行動にまで大きな影響を与えている。この“触れる感覚”を科学的に捉え、デジタル技術で再現・設計しようというのが「デジタルハプティクス」の取り組み。広島大学大学院・栗田雄一教授を中心に推進される、今年4月に正式発足した「デジタルハプティクスコンソーシアム」は、こうした触覚技術(ハプティクス)とその応用に関する研究成果や技術情報を共有し、社会実装の推進を目的としている。 栗田教授の専門はロボティクスや人間機械システム、バーチャルリアリティなどの「人間拡張」分野。中でもハプティクスや身体感覚のフィードバック技術に注力しており、視覚や聴覚だけでは補えない「感覚の再現と拡張」に挑んでいる。実際に、スマートフォンケースの触感がわずかに変わるだけで、ユーザーが高い価格を支払ってでも手に入れたいと感じる――。そんな実験結果もある。これは触感が安心感や満足感をもたらし、脳に直接作用することを示している。1958年にアメリカの心理学者ハリー・ハーロウが行った、小猿を使った有名な愛着形成の実験では、母親から引き離された小猿は、空腹時は「ミルクが出る硬い親(針金製の代理母)」からミルクを飲んだが、それ以外の時間は「ミルクは出ないが柔らかい親(布製の代理母)」にしがみついて過ごす傾向が確認され、触感が生理的な快適さや安心感と深く結びついていることを示唆している。 一方で、触感のデザインは容易ではない。現状では実際に触って確かめるしかなく、試作には高コストと時間を要する。そこで栗田研究室が挑むのが「触感のデジタル化」だ。3D CADと独自の触感推定アルゴリズムを活用し、表面の微細な凹凸(ハイトマップ)や素材の影響コンバーテック 2025. 4で適用可能なFTAにおける関税率の削減スケジュールをグラフで確認できるだけでなく、実際にFTAを利用する際に求められる原産地規則を容易に確認できる。さらに、特定の取引額を入力することで、FTAを活用した場合にどれだけの関税コスト削減が見込めるかを具体的に試算できるため、より効果的なコスト削減戦略の策定が可能になる。 デロイト トーマツによれば、同社のセミナーに参加した企業の約7割が関税コストを正確に把握できておらず、税関調査によって追加徴収を受けるケースも少なくないという。同社は、今回のツール提供を通じて、企業の関税管理体制を強化し、リスク回避とコスト最適化の両立を支援する方針だ。牧野氏は、企業が関税制度に適切に対応するには、まず現状のコスト構造を可視化し、改善の余地を見極めることが重要だと述べた。をシミュレーションによって評価するプラットフォームの開発を進めている。 こうした中、デジタルハプティクスコンソーシアムがこの4月から正式発足した。これまでの活動では、セミナーやワークショップなどを通じて幅広い層に向けて情報提供を行ってきたが、今後はNDA(秘密保持契約)に基づく「クローズド型」の運営も取り入れ、より専門性の高い技術交流や意見交換が可能となる体制を整えていく。 会員は大きく「情報会員」と「分科会会員」に分けられる予定だが、当面は区別せず、まずは広く情報会員を募集する。いずれは、医療・ヘルスケア分野やデジタルデザインなど、分野ごとに分科会を立ち上げ、会員の関心領域に応じた専門的な活動を展開する計画。参加費は無料だが、コンソーシアムの定める規約への同意が求められる。特に、知的財産の創出が関わる場合には、当該会員と広島大学との間で個別に協議・契約を行う形が想定されている。また、企業ごとの課題やニーズに応じたカスタマイズ支援や共同研究への発展も視野に入れており、これらの取り組みは個別契約の下で柔軟に対応される予定。これにより、研究機関と産業界が連携しながら触覚技術の社会実装を加速させることが期待されている。 会員申し込みは個人・法人いずれの形式でも可能で、公式ウェブサイト(https://www.dx-haptics.com/)を通じて受け付け中。次回のMEET UPは6〜7月頃に開催予定であり、開発中のツールやソフトウェアの紹介、トレンドの共有、会員間の交流促進を目的としたプログラムが予定されている。一部情報は非会員向けにもアーカイブ等で公開される見込み。 Management StrategyManagement StrategyManagement Strategy“
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