ユニチカ(株)は、自動車並びに情報端末機器に使用されるカメラモジュールの高性能化に寄与する材料開発を推進している。

 同社のカメラ用樹脂グレードは、同社のコア技術である「コンポジット技術」をもとに開発を推進しており、その高い寸法精度と低発塵性・耐熱性等により、高解像度カメラ部品に幅広い採用実績がある。今後、自動車分野においては、自動運転・ADAS(先進運転支援システム)の進展により、ますます車載カメラの高性能化・高信頼性が必要となっている。また、情報端末機器分野においては、小型化・薄肉化や信頼性の向上が必要となっている。同社はこれらの市場での実績を生かし、さらなる高性能化に向けた樹脂材料を開発した。

1.開発背景

(自動車分野) 自動車業界では、ADASの搭載が標準化し自動運転技術の実現に向け、カメラ、ミリ波、レーザーレーダーなどの各種センサーの開発が盛んになっている。車載カメラでは、自動運転時の物体検知能力を高めるために、高性能なセンシング用カメラの搭載が始まっており、カメラに求められる要求性能も、高解像度化や撮影範囲の拡大、低コスト化が求められている。

 車載カメラレンズ用樹脂は、ビュー用の車載カメラにおいて、一般的にポリカーボネート樹脂や環状ポリオレフィン樹脂が使用されているが、今後の本格的な普及にあたり、さらなる生産性に優れた樹脂材料のニーズが高まっている。

 また、ビュー用カメラの鏡筒・筐体用樹脂は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)や、芳香族ポリアミド樹脂(PPA樹脂)が幅広く使用されているが、センシング用カメラ向けとして、更に高い強度・耐薬品性・寸法精度などが要求されている。また、さらなるコストダウンや生産性の向上も求められている。

 同社は以上のようなセンシングカメラ用のレンズ材料の高耐熱要求、鏡筒・筐体用樹脂の信頼性向上・生産の合理化要求に応じるため、独自にコンポジット技術を生かし、「車載カメラレンズ用樹脂材料」、「車載カメラ鏡筒・筐体用樹脂材料」を開発した。

(情報端末機器分野) 情報端末機器は、機器本体の薄肉化、高機能化にともない、カメラモジュールの小型化、解像度・信頼性向上に対応すべく、高剛性、高耐熱、低発塵性の材料ニーズが高まっている。

 アクチュエータ用樹脂としては、既存材料(LCP、PPA等)に対し、落下衝撃耐性、接着性、ウェルド物性、低発塵性の材料ニーズがある。同社では、特殊なコンポジット技術を駆使し、鏡筒用途では、「Uポリマー」をベースに材料開発し、アクチュエータ用途では、「Uポリマー」、「XecoT」をベースに二種類の材料を開発した。

 これらの材料については、以下2つの展示会への出展が決定している。

第11回オートモーティブワールド ~第9回 クルマの軽量化技術展~

日程:2019年1月16日(水)~1月18日(金)

会場:東京ビッグサイト 東7ホール 小間番号E70-112(ユニチカブース内)

第33回CHINAPLA2019~第33回中国国際プラスチック・ゴム工業見本市~

日程:2019年5月21日(火)~5月24日(金)

会場:中国・広州・琶洲・中国輸出入商品交易会展示館