凸版印刷(株)は、新たな金箔屏風の高品位複製技術「Refina Graphy(レフィナ グラフィ)」を2019年7月に開発。金箔の輝きと繊細な日本美術の表現を、金箔用紙と独自の印刷技法の応用で再現した。
 今回は東京国立博物館所蔵の国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」をテーマに製作。同館と文化財活用センターの監修のもと、超高精細アーカイブデータを用い、印刷のみで金箔・金泥・絵柄の異なる質感による視覚的な特徴を再現し、奥行き感や華やかさといった作品の持つ本来の美しさを実現する。
 この技術により、金箔を用いた美術作品の豊かな表現を、印刷でより実物に近い状態で複製することが可能になり、国宝や重要文化財をはじめとする貴重な作品等を身近に親しむ新しい鑑賞体験機会の創出を促進する。なお、同複製品は、2019年7月19日(金)に開催されるシンポジウム「進化する複製の未来」にて初公開する。

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Refina Graphy 国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」の高品位複製
監修:東京国立博物館/文化財活用センター 制作:凸版印刷株式会社
原本:岩佐又兵衛筆、紙本金地着色、江戸時代・17世紀、東京国立博物館蔵

 

Refina Graphy(レフィナ グラフィ)の特徴
 金箔用紙に密着性の高いインクを使用し岩絵具等で描かれた作品の絵柄を印刷。さらに、印刷技術を応用した表面加工により、これまで印刷技法だけでは実現できなかった、和紙、金箔、金泥など日本の文化財に特徴的なさまざまな質感を再現している。

 また、従来行っている凸版印刷の印刷複製と同様に、高精細なアーカイブデータと高精細な印刷により、微細な表現を実現。独自のカラーマネジメントノウハウにより、本物に対して色調を忠実に再現するとともに、これまで以上の耐久性と優れた耐退色性を実現している。
 ※特許出願中 ※商標登録出願中

シンポジウム「進化する複製の未来」について
「進化する複製の未来 -複製、復元の歴史、宗教、工芸、科学の4つの視点からの発見とその未来-」
日時: 2019年7月19日(金) 13:00~18:00(開場11:30)
場所: 東京・丸の内「丸ビルホール」 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル7階
主催: 一般財団法人デジタル文化財創出機構
定員: 180名
後援: 文化庁
URL: http://www.digital-heritage.or.jp/symposium9/index.html