インクジェットやトナーを用いた「デジタル印刷」は目覚ましい進歩をとげている。元々得意である小ロット対応、スキルレス化のみならず、近年は軟包用基材への印刷や高速でのバリアブル印刷等が実現し、デジタル印刷の市場ニーズが高まっている。そこで、(一社)日本印刷学会 技術委員会 グラビア研究会関東グラビア協同組合は、デジタル印刷業界をけん引しているメーカー、有識者を招き、来る9月12日(木)午後1時30分~午後4時55分(受付は午後0時50分から)まで、日本印刷会館2階会議室(東京都中央区新富1-16-8)において、第12回研究例会「パッケージにおけるデジタル印刷の最新動向」を開催する。協賛は全国グラビア製版工業会連合会。
 プログラムは次の通り。
13:30~13:40
 開会挨拶 関東グラビア協同組合理事長 田口 薫 氏

13:40~14:25
 テーマ:「伸びるデジタル印刷の現状と今後の展開」
 講 師:住本技術士事務所 住本充弘 氏
 要 旨:デジタル印刷はパッケージ印刷技術として日本ではまだ普及段階であるが、世界は成熟期に向けて産業構造自体が変わろうとしている。消費者のニーズの多様化、パーソナル化への対応に多様化した小ロット・大量生産体制確立及び納期対応が必要となってきている。その課題解決の1つが、デジタル印刷及びその後の加工工程の確立である。デジタル印刷は、軟包装材料、カートン、ラベル、チューブ、PETボトル、金属缶、ガラス瓶、段ボール用に印刷システムが確立されている。今後の食品包装においてデジタル印刷は単なる印刷だけでなく、トレースや interactive packageにも役立つ。さらに発展するための要因は何かを海外事例を含め説明する。

14:25~15:10
 テーマ:「進化を続けるHPデジタル印刷の特性と応用例、市場動向」
 講 師:(株)日本HP 土田泰弘 氏
 要 旨:軟包装向けデジタル印刷機、HPインディゴの製品特徴、新インキの解説、また印刷前後加工に対するソリューションについて紹介する。また、段ボールプレプリント向けの6色インクジェット機の紹介と、実際にデジタル印刷された軟包装・段ボールなど活用事例も併せて紹介する。

15:10~15:20 休憩

15:20~16:05
 テーマ:「実用化が進む軟包装用インクジェット印刷技術」
 講 師:富士フイルム グローバル グラフィック システムズ(株) 佐藤武彦 氏
 要 旨:軟包装業界では小ロット・多品種・短納期化のソリューションが希求されている。軟包装用フィルムは非浸透性基材である故に紙印刷に比べてインクジェットインクが滲みやすく、密着しにくいという技術課題がある。富士フイルム Jet Press 540WVは、特殊下塗り技術と高速窒素パージ技術を用いたUVインクジェット印刷方式で軟包装用途の画質と膜質を達成した。実用例とともに本方式の特徴について述べる。

16:05~16:50
 テーマ:「プロダクションデジタル・水性インクで軟包装に高速印刷を実現したコダックのコンティ二アステクノロジー」
 講 師:コダック(同) 河原一郎 氏
 要 旨:コダックのコンティ二アスインクジェットテクノロジーは産声を上げてから52年が経過する。これまで開発の軸としてぶれなかったのは水性インクであることとコンティ二アス。現在はプリントヘッド高解像度化とプライマー技術の習得に伴い、軟包装への高速・高品質印刷を実現し、真の生産機として期待されている。Uteco社と共同開発し、今年より本格導入が開始されるSapphire EVO並びにパッケージ分野におけるバリアブル印刷の事例を中心に、更には新開発の次世代プリントヘッド『Ultrastream』の軟包装分野での可能性について提言する。

16:50~16:55 閉会の挨拶

 定員は65名。ただし、定員になり次第締切る。
 締切は2019年9月5日。
 参加費は、日本印刷学会個人会員・賛助会員、協賛団体会員、関東グラビア協同組合組合員、全国グラビア製版工業会連合会会員が6000円、その他8000円。参加費は当日会場受付にて支払うこと。
 申込は、(一社)日本印刷学会 技術委員会 グラビア研究会または関東グラビア協同組合へ。