帝人グループが展開するパラ系アラミド繊維「テクノーラ」が、7月30日に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機「パーセヴェランス」に搭載された着陸用パラシュートのサスペンション・コード(吊り下げ用のコード)およびライザー(サスペンション・コードなどを連結させる帯)の素材として使用されている。
 「パーセヴェランス」は、火星における生命の痕跡を調査するために、火星のサンプル採取を目的として打ち上げられた探査機。
 「テクノーラ」は帝人(株)が開発した共重合タイプのパラ系アラミド繊維で、同一重量において鉄の8倍の強度を有し、耐衝撃性、耐熱性にも優れ、ロープ、エンジンのタイミングベルト、航空宇宙用途などに幅広く活用されている。
 軽量ながら高い強度を有し、耐熱性、寸法安定性を備える「テクノーラ」は、2012年に打ち上げられたNASAの無人火星探査機「キュリオシティ」の着陸用パラシュートのサスペンション・コードにも使用されており、このパラシュートは9Gの重力、約27,000kgの荷重に耐えた。
 「テクノーラ」は、こうした過去の火星探査機における実績を高く評価されたことから、このたび「パーセヴェランス」のサスペンション・コードにも使用されることになった。「パーセヴェランス」に搭載されたパラシュートは、30,000kgを超える荷重、平均気温マイナス63℃、砂塵嵐や大気電気といった過酷な環境にも耐え得ることが実証されている。
 帝人グループは、宇宙の未来に向けた探索プロジェクトである「パーセヴェランス」打ち上げの一端を担うことにより、地球における持続可能な社会の実現に貢献し、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指す。