(株)ユポ・コーポレーションは、水性フレキソ印刷の技術的な進歩や市場拡大を受け、(株)金羊社およびサカタインクス(株)の協力のもと、印刷品質を検証した結果、合成紙ユポの一部製品において、水性フレキソ印刷に対し、優れた印刷適性があることを確認した。検証では、ユポ独自の表面処理技術により、水性フレキソ印刷においてユポが高いインキ密着性を保持することが確認され、一般的なプラスチックフィルムに必須とされる印刷前の「コロナ放電処理」が不要となることも確認した。検証に協力した金羊社からは、「一般的なOPPフィルムよりも水性フレキソ印刷で安定した印刷が施せる基材である」との評価を得ている。
 水性フレキソ印刷は、凸部にインキを付着させ、基材に印刷する凸版印刷の一種。少ないインキ量で比較的濃度も出せ、揮発性有機化合物(VOC)やCO2発生も抑えられ、環境に優しい印刷方式とされている。近年、国内においては飲料ラベルや包装資材分野での採用が進んでおり、また北米やヨーロッパでは従前、溶剤系フレキソ印刷は軟包装材(パッケージ)印刷市場での主流となっている。今後、水性フレキソ印刷は、ESG投資やSDGsなどの環境を意識した取り組みが活発になるなか、さらなる国内市場の伸長が予想されている。
 世界トップクラス、また国内合成紙業界でトップシェアを持つ素材であるユポが水性フレキソ印刷にも対応し、食品や飲料パッケージなどの軟包装材に用途を広げることで、同社は、水性フレキソ印刷とユポの環境配慮性、食品安全衛生性、機能性を組み合わせた「新たなラベル・パッケージ」の実現に貢献していく。

水性フレキソ印刷対応製品
ユポグリーン®シリーズ アクアユポ® (型番:LARG 65、95)
 コート紙並みの印刷再現性と光沢感ある仕上がりが得られる。裏面に吸水性があり水系接着剤を使用できる。グルー・ディレードラベルとして容器に貼られたラベルはきれいに剥がせるため、分別やリサイクルに役立つ。
ユポ®イッパン (型番:FPG 60、80、95、110、130、150、200、250、300)
 表裏差がなく厚みバリエーションも豊富な、ロール対応の標準グレード。マットで高級感ある仕上がりになる。
ユポ®インモールドラベル (型番:ISF 105)
 
裏面にヒートシール機能がある製品。印刷のみでインモールドラベルの作成が可能で、マットな仕上がりが得られる。製袋分野にも使用可能な接着強度を有す。

想定用途
 飲料用ラベル(ソフトドリンク、アルコール)、食品パッケージ(お菓子、冷食用袋等)など