信越化学工業(株)は、ゴム成形品の軽量化を実現する低密度タイプの成形用シリコーンゴムを開発した。LIMS(Liquid Injection Molding System:液状シリコーンゴム射出成形システム)材料では、業界初。
 ゴム成形品の軽量化の要求は、自動車、航空機などの輸送機やウェアラブル端末など多方面にわたり、軽量化によりシリコーンゴムのさらなる用途の広がりが期待できる。これまでシリコーンゴムを軽量化させるためには、ミラブル型シリコーンゴムに発泡剤を添加してスポンジ状に成形していたが、新製品は発泡剤の添加が不要で、しかもLIMSにより成形できるため、成形メーカーからの高品質と生産性の向上に対する要求に応えることができる。
 新製品は、低密度・高強度タイプ*1と超低密度タイプ*2の2種類がある。いずれも、射出成形機による連続自動成形が可能になるため、高品質なゴム成形品を効率よく生産でき、生産性の向上だけでなく省エネルギーも実現することになる。
 信越化学工業は、シリコーンゴム成形のテクニカルセンター「シンエツ・モールディング・テクニカルラボラトリー」(埼玉県東松山市)を有しているため、新製品を用いた成形の実演を行うとともに、成形技術の改善や顧客のテクニカルサービスの充実に取り組んでいる。
 シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐候性、電気特性など、一般の有機系ゴムにはない数多くの優れた特性を兼ね備えている。このため、自動車、電気・電子機器、OA機器、家電製品、日用品など、幅広い用途に使用されている。
*1 ゴム成形品の重量が従来比で約20~30%低減可能
*2 ゴム成形品の重量が従来比で約50~60%低減可能