BASFは、Ultrason®(ウルトラゾーン)Pのラインナップを拡充し、4月13日~16日まで開催中のCHINAPLAS 2021のBASFブースで展示している。Ultrason® P は、業界標準である3つの製造方法、射出ストレッチブロー成形、押出ブロー成形、射出成形のすべてにおいて、高品質なボトル製造が可能。ポリフェニルスルホン(PPSU)であるUltrason® P 2010およびP 3010は、さまざまな色やデザイン、形状のボトルを製造でき、また、丈夫で耐薬品性を備えているため、大人用だけでなく乳児用ボトルにも適している。この高温熱可塑性プラスチックのカスタマイズされた特性は、3つの製造方法すべてにおいて、メリットがある。有害物質を含まず、食品接触が認められており、優れた強度と耐薬品性を備え、さらに180℃までの加熱蒸気に対する耐性を備えている。透明で淡いはちみつ色をしたBASFのPPSUを使用したボトルは、製造方法を問わず、電子レンジや熱湯での減菌も可能。
 「大人向けから乳児用まで、高品質で安全、かつスタイリッシュなボトルを製造することは、従来のPETやPP、コポリエステル製のボトルとは比較にならないほど難しい課題です。一般的な製造方法においては、それぞれ使用素材に固有の要件が求められますが、Ultrason® Pはラインナップから最適な素材を選択できるうえ、当社の現場での技術的なアプリケーションサポートや、様々なグレードをグローバルに供給できることから、多くの国のお客様に評価されています」とBASFのグローバルビジネスディベロップメントUltrason®担当者のゲオルグ・グレッセル氏は述べている。
ボトルに最適なUltrasonR P R
 押出ブロー成形では、プラスチック溶融物は上から下に向かって円形のダイ(型)から押し出され、チューブ状のパリソンが形成される。その後、内圧を利用してパリソンを膨張させ金型に押し当てて成形する。市場に出回っている他のPPSU素材とは異なり、中粘度のUltrason® P 3010は溶融強度が高いため、このプロセスに最適。この特性により、高温で細長い形状のパリソンはダイ(型)の近くでも安定した状態を保ち、均一なブロー成形を実現する。肉厚やデザインが異なる複雑な形状の場合は、プログラムされたパリソンコントロールを使用することで、パリソンの自重で引き起こされる伸長を防ぎ、ボトルの全長にわたり均一な肉厚を得られる。
 射出成形の際には、キャップスレッドやベースの有無にかかわらずボトル本体を射出成形できるため、ボトル設計や哺乳瓶の通気方法に幅広い柔軟性を提供する。上流のホットランナーシステムと組み合わせたシングルおよびマルチキャビティ金型による製造は、現在において最先端の技術。高流量、低粘度のUltrason® P 2010はその技術にも適しており、耐衝撃性や耐薬品性を損なうことなく、長い流路がある場合でも薄い肉厚を可能にする。
 特にアジア地域において、哺乳瓶の製造方法として最も普及しているのは射出ストレッチブロー成形。まず、キャップスレッドのついた試験管のように見えるパリソンが射出成形金型で製造され、その後再加熱される。最後にボトルのデザインをネガとしてモデル化するブロー金型で引き伸ばされて膨張する。サイクルタイムが速く、ボトルキャップスレッドが正確に成形できる点がUltrason® P 3010の特長。
 Ultrason® P2010および3010は、スクラップ損失を出すことなく、適切に設定されたホットランナーシステムを使用したプロセスが特に容易であるため、射出成形と射出ストレッチブロー成形に適している。機械特性や光学特性を損なうことなく、長期使用とさまざまな用途に対応したボトルの製造が可能になる。
 Ultrason®は、ポリエーテルスルホン(Ultrason® E)、ポリスルホン(Ultrason® S)、PPSU(Ultrason® P)を含む、BASFのスルホン系樹脂製品群の登録商標。この高性能素材は、電子機器、自動車、航空宇宙産業で使用される軽量部品のほか、ろ過用メンブレンや、熱湯や食品と接する部品にも使用されている。Ultrason®ブランドは、その優れた特性により、熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができる。