京セラ(株)は、独自の画像認識型「スマート無人レジシステム」を開発した。同社独自の物体認識AI技術を活用することで、1台のカメラで重なり合った複数の商品を即座に認識できる。また、この技術により、新規商品登録時の学習時間を従来の方法に比べ、大幅に削減することが可能となる。
 近年、日本国内では、労働人口の減少により小売店やコンビニエンスストアなどの店舗運営のさらなる効率化、省人化が課題となっている。また、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るために、店舗内での対人接触機会の削減も求められている。
 現在、その対策として、セルフレジや無人AI決済システムの導入が進んでいるが、バーコードスキャンが必要なセルフレジでは、利用者の手間や時間がかかること、無人AI決済システムでは、店舗内に多数のカメラの設置が求められるなど、大規模な設備投資が必要となることが課題となっている。
 今回開発したシステムは、重なり合った複数の商品を即座に認識することにより、利用者負担の軽減に加え、店舗運営の効率化や対人接触機会の削減にも貢献する。また、レジ台に設置する1台のカメラとPC、ディスプレイから導入できるため、低コストで簡単に導入することができる。
SnapCrab NoName 2021 6 11 4 17 7 No 00
 「スマート無人レジシステム」には、同社の研究開発本部 先進技術研究所にて開発した独自技術を用いており、以下3点の特長がある。
(1)低コスト、簡単な導入が可能
 大規模な設備投資が必要なく、レジ台に1台のカメラとPC、ディスプレイを設置するだけで導入できるため、小規模な店舗でも低コストで簡単に利用できる。
(2)対象商品の重なりや手に持った状態でも物体認識が可能
 独自開発した物体認識AI学習データ生成技術を活用し、商品が重なり合ったり、商品を手に取っている場合でも、高精度な画像認識を行うことが可能。
SnapCrab NoName 2021 6 11 4 19 26 No 00
(3)大量の対象商品を認識でき、新規商品登録時の学習時間を大幅に削減
 独自開発した物体認識AIアーキテクチャを活用し、本システム1台で約6,000種類以上の商品を登録し認識することが可能。さらに、新規商品を登録する際には、従来システムでは登録済商品を含む全商品を再度学習する必要があるのに対し、本システムでは新規商品だけの追加学習で済むことから、学習時間が大幅に短縮できる。
 なお、京セラでは、このシステムを、今年10月にインテックス大阪にて開催される国内最大級の流通業向けITシステム総合展である「リテールテック OSAKA Online2021」へ出展する。