(株)クレハは、子会社の呉羽(常熟)フッ素材料有限公司(中華人民共和国江蘇省常熟市)において、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の製造設備を増強する。
 PVDFはリチウムイオン二次電池(LiB)用バインダーおよび一般産業用エンジニアリング・プラスチックとして使用されているが、近年では各国の環境政策への対応からEV、HEV、PHEV 等、車載用LiB向けの需要が急速に拡大している。
 現在同グループでは、いわき事業所に年産約6,000トン、当該子会社に年産約5,000トンの製造設備を有しているが、さらなる供給拡大の要請に対応するための検討を行ってきた。この度、当該子会社が立地する産業園区内において中国江蘇省蘇州市より設備増強プロジェクト(年産15,000トン)の批准を受け、以下の通り増強を決定した。
<当該子会社の概要>
・名称:呉羽(常熟)フッ素材料有限公司
・所在地:中華人民共和国 江蘇省 常熟市 新材料産業園区 海平路2号
・資本金:60,000千米ドル
・代表者:齊藤 太
<新規生産設備の内容>
・所在地:中華人民共和国 江蘇省 常熟市 新材料産業園区内(上記所在地より約2.5km)
・取得資産:設備および建屋
・完工予定:2024年春頃
・稼働時期:2024年夏頃
・増強規模:第一期 年産約10,000トン
 クレハでは中期経営計画「Kureha’s Challenge 2022(中計ストレッチ Final stage)」の重点施策の1つに「PVDF事業の収益拡大」を掲げている。今回の設備増強は、2022年1月に完成予定のいわき事業所PVDF設備の増強工事に加えて、年々高まるLiB市場からの旺盛な需要に対応するもの。今後も市場の伸長に合わせ段階的に生産体制を強化し、着実に事業の拡大を図っていく。