マレーシアのパッケージ市場は近年力強く成長している。グローバルデータ社によると、2019年~24年の年間成長率は3.8%と予測されており、中でも折り箱の市場は一番の成長の源となっている。
 コロナウイルスによるパンデミックは、この成長にさら拍車をかけている。医療品、マスク、手袋用のパッケージには、特に旺盛な需要がある。この成長こそマレーシアのパッケージ印刷会社に最先端の生産技術への投資を促している。これらの印刷会社はハイデルベルグの最新の枚葉オフセット技術、特に上海のハイデルベルグの拠点で製造された印刷機に信頼を寄せている。

ペルセタカン・コンタ社の完全なシステム
 ペナン州の北ペライに拠点を置くペルセタカン・コンタ社は、長年にわたる信頼性の高い技術と模範的なサービスによって、忠実なハイデルベルグのユーザーとなっている。
 約6年前、ペルセタカン・コンタ社は古い「スピードマスターCD102」を、ハイデルベルグのドイツ、ウィスロッホ-ヴァルドルフ工場で製造されたコーティングユニット付きの新しいスピードマスターの4色機に入れ換えた。さらに2017年には、中国で製造された「スピードマスターCD102-5+L」を増設。そしてわずか1年後に、次の投資として、上海工場で製造された「スピードマスターCD102-4+L」を選択した。この3台目の枚葉オフセット印刷機と併行して、ペルセタカン・コンタ社は「ダイアナアイ55」オフライン検査システムも発注した。このシステムは、完成した折り箱のブランクを毎分300mの速度で品質検査する。高解像度のカメラ技術は、印刷画像と書体のエラーを特定するだけではなく、コーティングされたパッケージ、ブラインドおよびホイルのエンボス加工、ホログラムの光沢レベルも分析する。
 OCR (光学式文字認識) 機能は、誤った文字、句読点、アクセント記号、および小数点を検出する。2020年にはマスターワークのダイアナアイ55に加えて、2番目の同一の検査システムと、プリネクトプロダクションマネージャーパッケージングワークフローを備えた「スープラセッター106」CtPプレートセッターが導入された。
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ヴィヴァール社は、パッケージ印刷に投資
 ヴィヴァール社は1985年に設立された。最初の1年半、同社の主な専門分野は書籍の生産であったが、2010年、急速に成長しているパッケージ市場に成長の機会を見い出した。そして、フレキシブルパッケージングセグメントに投資した後、折り箱生産に移行し、公式にパッケージ部門を設立し、ハイデルベルグの「スピードマスターCX75-5+L」に投資した。
 コーティングユニットを備えたこの5色の枚葉オフセット印刷機は、商業印刷の仕事にも、高品質のパッケージの仕事にも同様に適した設計原理に基づいて堅牢に構築された印刷システムをヴィヴァール社に提供した。「スピードマスターCX75-5+Lの主な機能は、迅速かつ簡単な仕事替え、優れた印刷結果、そして高い生産能力です」と、ヴィヴァール社のマネージングディレクター、コックウァイ氏は述べている。
 スピードマスターCX75が稼働を開始してからわずか1カ月後、ヴィヴァール社は次の大きな投資を行い、ハイデルベルグに「スピードマスターCD102-5+L」を発注した。上海で製造されたコーティングユニットを搭載した70×100サイズの5色印刷機の契約は、2020年11月に調印され、2021年3月には稼働を開始した。
 書籍の生産はヴィヴァール社の重要な礎であり続けているが、コックウァイ氏は急速に成長している折り箱市場への参入は正しい決定だったと主張している。彼の会社の売上は昨年COVID-19のために大幅に減少したが、彼は2021年については楽観的だ。「私たちが見ているように、パッケージ生産は今後数年間で当社の発展を形作る大きな成長の可能性を提供します」と言う。
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ティオンタット社の7台のスピードマスタープレス
 ティオンタット社の印刷部門には、6台の「スピードマスターCD102」と「スピードマスターXL105」がある。生産性向上のために、その多くがかさ上げされた印刷機だ。最新の「スピードマスターCD102-5+L」は、会社にとっては3番目のスピードマスター印刷機で、ハイデルベルグの上海工場で製造された機械。2020年7月に稼働を開始している。プリネクトプロダクションは、生産はボリュームに基づいてワークフローを制御し、CtPには「スープラセッター106」をティオンタット社は使用している。
 2018年から、マスターワーク社の2つの「イージーマトリックス106 CS」(断裁およびストリッピング)ダイカッターが後工程部門で稼働している。「私たちは、装置の信頼性とハイデルベルグとのチームワークに非常に感謝しています。結果、ハイデルベルグの技術を繰り返し選択しています」と、そのリーダーシップの資質を評価され、いくつもの賞を受賞しているマネージングディレクターのタン・ジョック・ホン氏は言う。
 ティオンタット社は、1993年に、広さ約130m2の土地で1台の中古機を使って生産を始めた。現在、それは総面積8,000m2近くにまでに拡大し、マレーシア最大のパッケージ印刷会社の1つとなっている。衛生手袋のパッケージが、その主要な市場である。
 ティオンタット社は市場のリーダーであることを誇りに思っており、タン・ジョック・ホン氏が認識したように需要は高まっている。「2020年、パンデミックの真っ只中で、私たちは枚葉オフセットの生産能力を拡大することに決めました」と、このステップは適切なタイミングの正しい決断だったと振り返り、同社が再びハイデルベルグから優れたアドバイスとサポートを得たことを強調した。
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