2021 08 17 chuetsu 中越パルプ工業(株)は、同社の水中対向衝突法(ACC法)で製造したセルロースナノファイバー「nanoforest®」(以下CNF)が、共同開発先であるサイデン化学(株)の水系アクリル系エマルション材料の添加剤に採用されたことを発表した。
 サイデン化学は、独自の技術を用いて、アクリル系エマルションをはじめ、粘着剤や接着剤、コーティング剤といった各種機能性樹脂材料の開発・製造・販売を行っている。アクリル系エマルションは、硬さや構造を制御することで様々な機能を付与することができる為、塗料分野から化粧品分野まで広く使用されている材料。
 アクリル系エマルションへの新たな機能の付与を目的として、CNFとの複合化に関する研究開発を進め、アクリル系エマルションへCNFの均一分散に成功した(図1)。

2021 08 17 chuetsu2CNFの添加量を調整することで、特性の異なるエマルションを製造することが可能となる(図2)。
・低添加では伸度を維持しつつ強度アップ
・高添加では大幅な強度アップ
 この素材を塗料分野で利用した場合に期待されるメリットは、強度アップ、耐久性向上、塗装性向上などです。
 昨今、世界的な環境意識の高まりに伴い、VOC(揮発性有機化合物)の削減等の観点から環境配慮型塗料への転換が求められています。更には、節電・省エネを目的とした遮熱および断熱効果の重要性が増していることから、建築業界をはじめ自動車・鉄道・船舶業界など多岐にわたる分野への普及が期待できる。