デクセリアルズ(株)は、(株)富士キメラ総研が2021年9月に発行した「2021ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」において、同社が製造・販売する、異方性導電膜(ACF)、スパッタリング技術※1で製造された反射防止フィルム、光学弾性樹脂(SVR)の3製品が世界シェアNo.1※2を獲得したことを発表した。
 富士キメラ総研の同調査レポートによる、ACF、スパッタリング技術で製造された反射防止フィルム、SVR製品の2020年金額シェアベースの市場占有率は以下の通り。
◎異方性導電膜(ACF)
 同調査レポート上の市場区分:ACF※3
 デクセリアルズの世界シェア:48.6%
 ACFは、ICチップなどの電子部品を基板に実装し、回路を形成する際に欠かせないフィルム状の接合材料。熱硬化型樹脂の中に導電粒子を分散させており、熱と圧力を加えると「接着」「導通」「絶縁」の3つの機能を果たし、隣接回路間を絶縁しながら対向回路を導通させることが可能。ディスプレイのICチップなどに多用されている。

◎スパッタリング技術で製造された反射防止フィルム
 同調査レポート上の市場区分:表面処理フィルム(ドライコート)
 デクセリアルズの世界シェア:93.8%
 スパッタリング技術で製造された反射防止フィルムは、ディスプレイの最表面に貼ることで光の反射を抑え、きれいで見やすいディスプレイを実現するフィルム。半導体に用いられるスパッタリング技術によって、金属酸化膜の反射防止層を形成することで、高耐久性と優れた反射防止性能を有する。同社の反射防止フィルムはノートPCや自動車の車載ディスプレイに広く採用されている。

◎光学弾性樹脂(SVR)
 同調査レポート上の市場区分:OCR※4
 デクセリアルズの世界シェア:70.9%
 SVRは、ディスプレイのトッププレートと、その下にある液晶モジュールなどの間にある空間(エアギャップ)に充填する液状の接着剤。ガラスに近い光学特性を持つことから、トッププレート界面での外光の反射と内部の映像光の拡散を最小限に抑え、ディスプレイの視認性を向上させることが可能。スマートフォン、タブレットPCや自動車の車載ディスプレイに広く採用されている。
※1 薄膜形成技術の1つ。真空環境下でターゲット材にアルゴンガスを吹きつけ、弾き出された原子や分子を対象物に付着させて積層する技術で、半導体の製造などでも活用されている。
※2 2020年の金額シェアベース。
※3 大型向けACF、中小型向けACFの合計。
※4 光学透明接着剤。ディスプレイ内部を貼り合わせる透明な液体接着剤の総称。光学弾性樹脂(SVR)はデクセリアルズの光学透明接着剤の登録商標。