ダウは、欧州および南北アメリカにおいて、新たに8件の再生可能エネルギー購入契約(RPA)を締結した。新たな契約に基づく電力購入により、年間60万トン以上のスコープ2*二酸化炭素排出の削減が見込まれる。
*他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
 新たなRPAの締結により、設備投資を伴うことなく、さらに132MWの風力および太陽光発電による電力をコスト競争力のある価格で購入し、合計850MW以上のクリーンエネルギーの調達が可能になる。これにより、再生可能なエネルギー電力購入に関するダウの2025年サステナビリティ目標をはるかに上回ることができる。
 ダウ・フィードストック&エネルギー事業部門プレジデントであるジャック・ブロード(Jack Broodo)氏は次のように述べている。
 「温室効果ガス排出削減への取り組みは、世界で最もサステナブルな素材科学会社になるというダウの目指す姿を表す取り組みの1つです。当社は、クリーンエネルギーの購入において、化学業界におけるトップ企業およびグローバル企業トップ20社の1社として、信頼性の高い生産拠点の操業を維持すると同時に、よりクリーンでコスト効率の良い電力への移行を推進しています。今回の契約により、ダウは現在そして将来にわたり競争力を維持し、二酸化炭素を環境に排出しない製品や革新的技術を提供し続けていきます」
 新たな8件のRPAは次の通り。
(1)欧州では6件の契約により、スペイン、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツに所在するダウの8カ所の生産拠点において、グリーン電力に100%移行する。他の複数の拠点においても、よりクリーンなエネルギーミックスへ移行すると同時に、信頼性の高い操業を維持する自社発電を補うための再生可能エネルギーを輸入している。
(2)中南米では、ブラジルのリオグランデ・ド・ノルテ州における新たな風力発電所の建設に向けて、カサ・ドス・ベントス(Casa dos Ventos)と長期契約を締結した。この契約により、ブラジルのカバングで操業するダウの拠点は、60MWの継続的な再生可能エネルギー調達を確保し、金属ケイ素の生産のために風力発電による電力をコスト競争力のある価格で購入できる。
(3)北米では、カナダのアルバータ州のキャピタル・パワー社と長期契約を締結し、プレンティス(アルバータ州のダウのポリエチレン生産拠点)における電力需要の約40%をクリーンエネルギーで賄う。キャピタル・パワー社のウィットラ(Whitla)2風力発電所で発電される電力に関してダウが締結したRPAでは、電力網の多様性が考慮されており、アルバータ州の企業および消費者へ再生可能エネルギーへのアクセスを拡大する。
 これらの契約は、ダウが2020年に締結した4件のRPAに続くもの。これによりダウは、太陽光および風力発電による電力調達を増加させ、スコープ2二酸化炭素排出量を22万5千トン削減した。
 また、2020年にダウは、年間正味炭素排出量をさらに15%削減し、2050年までに正味カーボンニュートラルを達成するという目標に向けて、2030年までに年間正味炭素排出量を約30%削減(2005年比)するという目標を発表した。この目標達成に向けて、ダウはより多くの拠点と事業において、さらにクリーンな電力への移行を続けていく。
 昨年、ダウが購入した電力の約25%は、再生可能エネルギーから調達された。包括的な「INtersections」ESG報告書では、世界中で二酸化炭素排出を削減するためのダウの継続的な取り組みに関して詳しく説明されている。