新型コロナウイルス感染症の世界的流行により我々の生活は一変した。感染防止対策の意識が高まり、外出自粛や在宅ワークが定着化したことによりeコマース市場が拡大し、ワクチンや医薬品輸送によって物流の負担は更に大きくなった。新型コロナウイルスによって包装が担う役割も変化してきている中、日本包装学会は、11月18日(水) 午前11時~午後4時30分まで、第84回シンポジウム「新型コロナウイルスがもたらした包装と変革」をウェブミーティング形式にて開催する。感染症のメカニズムや対策、コロナ渦での海外パッケージング事例の比較、人間工学から基づいた使いやすい包装例などについて講演を行う。定員は90名。
 プログラムは次の通り。
(1) 11:00~12:00
 テーマ:「新型コロナウイルス感染症を含めた感染症別の特性とその対策」
 講 師:八幡裕一郎氏国立感染症研究所 実地疫学研究センター第2室 実地疫学分析室)
 要 旨:感染症は病原体の特性により感染源・感染経路が異なるとともに、体内での反応するメカニズムも様々である。感染症対策は病原体の特性に応じて対策することが必要である。これは食品媒介感染症対策も同様である。2019年12月に中国湖北省武漢で発生した新興感染症である新型コロナウイルス感染症を含めた代表的ないくつかの感染症の特徴を示し、それぞれについての対策を述べる。

(2) 13:00~14:00
 テーマ:「新型コロナウイルスがもたらしたインパクト:海外のパッケージング事業」
 講 師:森 泰正氏((株)パッケージング・ストラテジー・ジャパン)
 要 旨:新型コロナウイルスはパッケージング産業にも大きなインパクトをもたらした。一方で人類や地球の健康と安全、持続可能性について、人々が真剣に考える契機にもなった。コロナ禍の1年半で変化が加速している海外のパッケージング事情を、参加者の皆さんと共有したい。

(3) 14:10~15:10
 テーマ:「人間工学で包装設計に目標を!」
 講 師:教授 下村義弘氏千葉大学工学部人間生活工学研究室
 要 旨:ユーザが包装をうまく使えるかどうかは、包装のデザイン単独で考えることはできない。 人間と包装やそれらをとりまく環境を、一体化したシステムとしてみなす必要がある。そのシステムのパフォーマンスを高めるために、本講演では人間そのものの特性と、筋電図などの客観的な評価方法を紹介したい。

(4) 15:20~16:20
 テーマ:「GDPガイドライン概要と包装技術を用いた偽造医薬品対策」
 講 師:松本欣也氏日本通運(株) 医薬品事業部) 
 要 旨:GDPガイドラインは2018年に事務連絡として発出されたが、作成途中でC型肝炎治療薬の偽造品流通事案が発生し、その対策に関する通知、事務連絡が発出され、本ガイドラインや封緘等の包装技術にもその考え方が反映された。今回は本ガイドラインの概要説明と偽造医薬品の現状及び包装技術を用いた偽造医薬品対策について説明する。

 参加費は、維持会員15000円(注1)、企業に属する個人会員12000円、その他の個人会員及び学校・公的機関の会員7000円、エキスパート会員 2000円、学生2000円、非会員20000円(注1)。
(注1)企業会員で1社2名以上申込まれた場合は、更に1名が無料になる。4名以上の場合は1名につき10000円の追加で参加できる。
(注2)申込み時に会員登録(年会費8,000円)すれば個人会員として参加できる。