2021 11 29 toppan 凸版印刷(株)は、「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE® Packaging」を掲げ、「ちきゅう」に価値ある「サステナブル バリュー パッケージ®」を提供している。
 このたび凸版印刷は、2021年11月より「サステナブル バリュー パッケージ®」によるCO₂排出量削減活動の一環として、 凸版印刷の紙器包材の基幹工場である相模原工場において 、油性バイオマスインキと水性パックニスを組み合わせた環境対応オフセット印刷「エコラスター®」の本格生産を開始しする。同工場では、UVオフセット印刷から「エコラスター®」への切り替えを行うことで、1年間で約700t以上のCO₂排出量の削減効果が見込まれる。今後、全国の紙器製造拠点へ展開し、年間で約1,700t以上のCO₂排出量削減を目指す。
 「エコラスター®」は、バイオマスインキを使用していることや、印刷工程でUVランプが不要になることから、一般のUVオフセット印刷と比較して、インキの原料由来と印刷工程を合わせたCO₂排出量を約34%削減することが可能な環境対応印刷として、凸版印刷が2021年2月に開発した。

背景
 近年ますます深刻化する気候変動や海洋プラスチック問題などの環境問題に端を発し、持続可能な社会に向けた要求は国内外で高まっている。特に、脱炭素社会の実現は、世界共通の課題になりつつある。

 凸版印刷は、2019年11月に公表した「TOPPAN SDGs STATEMENT」で、SDGsの経営への統合と取り組み強化を宣言している。その中で、凸版印刷が実現したい社会を「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」とし、凸版印刷の事業を通じて取り組むべき「事業活動マテリアリティ(重要課題)」を、「サステナブルな地球環境」「安全安心で豊かなまちづくり」「心と身体の豊かさと人のエンパワーメント」の3グループに設定した。特に「サステナブルな地球環境」においては、脱炭素社会の実現に注力し、エコプロダクツソリューションを拡大することを目指している。
 パッケージ事業においても、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE® Packaging」を掲げ、「ちきゅう」に価値ある「サステナブル バリュー パッケージ®」を提供している。
 今回、石油由来プラスチックの代替素材としても活用される紙器包材の製造工程において、油性バイオマスインキと水性パックニスを組み合わせた新たな印刷技術「エコラスター®」を開発し、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷低減を実現した。

環境対応オフセット印刷「エコラスター®」の特長
・CO₂排出量削減と植物由来の素材使用による環境負荷低減 UVランプを使用せずに印刷するため、一般のUVオフセット印刷と比較してインキの原料由来と印刷 工程でのCO₂排出量を約34%削減することが可能。また、メタリックインキ以外は油性バイオマスインキを使用しているため、バイオマスマークと植物油インキマークが付与できる。
・UV枚葉印刷並みの再現性と物性 色域が広く、色再現性に優れた油性インキを使用している。また、UV硬化型材料を使用せずに、UV印刷時と同等のグロス感を実現でき、インキ表面の滑り性と耐摩擦性も有する。

今後の目標
 凸版印刷はパッケージ製品の高機能化を推進し、食品や日用品などのパッケージ市場に、「エコラスター®」を拡販。2022年度に関連受注も含め約100億円の売上を目指す。