DIC(株)の100%子会社であるSun Chemical Group S.p.A(イタリア・ミラノ)は、イタリアの接着剤・ポリマメーカーであるSAPICI S.p.A.社(イタリア・ミラノ)およびその持株会社であるFINAPE S.r.l社の全株式取得を目的とした売買契約を2021年11月12日付で締結し、2022年1月10日付でクロージングを迎えました。買収金額は非公開。
 接着剤市場は世界的に成長を続けており、特に市場の5割を占める欧州および米州においては、環境・安心への関心を背景に環境対応製品のニーズが高まっていることから、一層の成長が見込まれる。DICは、“More than Packaging/Sustainable Solution”のスローガンの下、国内およびアジアにおいて環境対応型の接着剤の開発と上市に力を入れてきたが、欧米では接着剤の開発・生産拠点を保有していないこともあり、これまで現地ニーズに即した市場展開の機会が限定されてきた。
 今回買収したSAPICI社は、Sun Chemical Groupの接着剤の生産委託先であり、高い品質管理能力と技術力を有している。また、該社は有害物質を極限まで抑えた接着剤「低フリーモノマーイソシアネート」(ULM)を世界で初めて商業化に成功したパイオニアであり、その生産技術を獲得することで、ULMのニーズが高い欧州市場における優位性を確保することができる。この買収によってグローバルの接着剤供給体制を強化し、地域間の戦略製品の相互補完を進めることにより、2030年度にグループの接着剤売上高の倍増を目指す。
 DICグループでは、中期経営計画「DIC111」において、パッケージソリューションへのリソース集中を掲げ、製品ポートフォリオの拡張、生産体制強化や、JV、M&Aを通じた事業規模拡大に取り組んでいる。今後も事業基盤の強化・拡大を進め、パッケージソリューションの成長を加速していく。