LG Innoteke R
<韓国・ソウル発、2017年1月19日>
LGイノテックは本日、1つの部品で冷却と加熱を行うことができる熱電モジュール(Thermoelectric Module)の量産を開始したことを発表した。小型で軽量であるため浄水器、冷蔵庫、自動車などの冷温機能が必要な製品のデザイン改善と使い勝手の向上に役立つと期待される。
 熱電モジュールは、半導体素子に電気を供給して温度を制御する電子式冷却・加熱部品のこと。性質の異なる金属に電気が流れると、一方は発熱、もう一方は冷却されるという「ペルティエ効果(Peltier effect)」を利用したもの。
 同製品は、厚さ4mmの薄い熱電素子に放熱板、クーリングファンなどを取り付けた半製品タイプ。用途に応じて複数の素子をつなげてオーダーメイド型モジュールとして製作することができる。モジュールの温度調節範囲は、-50℃から+80℃までと幅広い。
 LGイノテックの熱電モジュールは、冷媒圧縮機が必要ないためワインセラーなど小型の機能性冷蔵庫や冷温水器などのデザインやスペースの活用性を高める。浄水器に取り付けた場合、コンプレッサー方式に比べてサイズを半分にコンパクト化できる。
 また、熱電モジュールは車両運転者の使いやすさと走行安定性を高める。冷温カーシート、ヘッドライト除湿装置、バッテリー冷却装置等に適用すると、電子制御方式で温度を0.1℃の単位まで精密かつスピーディーに調節することができる。
 この熱電モジュールを使用して、電磁環境認証(ElectroMagnetic Field Mark、EMF)を獲得した冷温水マットを販売予定だ。
 LGイノテックは、熱電モジュールの性能向上の中核となる熱電素子を独自開発した。 髪の毛1本を1万本に分けるほどの10億分の1メートル超微細ナノ工法が適用されている。
 高効率の熱電素子開発により、加熱・冷却速度は20%向上し、消費電力は25%低減した。 それだけ少ない電力で大量の温度を高くしたり、低くできるという特長がある。
 家電の製造メーカーや車両用品メーカーは用途に最適化された熱電モジュールの安定的供給が可能となる。LGイノテックは素材・素子からモジュールまでのR&D・生産・品質管理の基盤を確保しておりオーダーメイド型の製作が可能であるためだ。
 LGイノテックは、冷暖房用小型熱電モジュール量産を皮切りに、今後、機能性冷蔵庫、自動車等へと適用分野を拡大していく方針。市場調査会社のTMR(Transparency Market Research)によると、グローバルな熱電モジュール市場は、2016年の441.7 百万ドルから2020年には642.3 百万ドルと成長していくとの見通し。
 同社の関係者は、「熱電モジュールは完成品の競争力を高め、付加価値創出などの経済的価値だけでなく環境への配慮、安全性など社会的価値も高い製品」だと語っている。