首都大学東京の金村聖志教授(都市環境科学研究科 分子応用化学域)は、高性能かつ安全性の高いリチウムイオン電池の研究・開発を行ってきたが、このたび、その研究成果を元に、4月3日付で首都大学東京発ベンチャーとして同大学の南大沢キャンパス プロジェクト研究棟内に、(株)ABRI(Advanced Battery Research Institute)が設立され、4月17日に設立記念祝賀会が開催された。
 金村教授と古河電池(株)は、高性能かつ安全性の高いリチウムイオン電池の開発を共同で進めてきた。昨今、気候変動抑制はパリ協定にも見られるように喫緊の課題であり、EV(電気自動車)を始めとする環境対応車の普及、再生可能エネルギーの利用拡大が急速に進んでいる。環境対応車や再生可能エネルギーの有効利用には、蓄電池は欠かせないものであり、なかでもリチウムイオン電池はエネルギー密度が高いことから、今後、ニーズの増加およびさらなる高性能化への要求が見込まれている。
 首都大学東京と古河電池は、これまでの共同研究の成果および同研究室の開発した新型セパレーターを用いた高安全化技術を融合して、ABRI設立を契機に、リチウムイオン電池のさらなる高性能化および実用化をともに目指していくことで合意し、金村聖志教授がABRIの取締役に就任するとともに、同社を首都大学東京発ベンチャーとして支援することを決定した。