セイコーエプソン(株)(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、インクジェット(IJ)デジタル捺染機『Monna Lisa(モナリザ)』シリーズの最新機種『Monna Lisa Evo Tre』について、日本国内における生産およ び販売を開始する。

 従来、エプソンのデジタル捺染機の生20180713epson産・販売は欧州が中心であったが、同製品を機に国内生産を強化し ていくとともに、国内における販売も開始し、アジア・オセアニア地域へも拡大していく。これによ り、エプソンのデジタル捺染ビジネスのグローバル展開を進め、捺染分野におけるインクジェットによる デジタル印刷へのシフトを加速させていく。

 エプソンは、強みとするインクジェット技術を生かしてデジタル捺染にいち早く取り組み、2003 年に 捺染業界のリーディングカンパニーである Fratelli Robustelli S.r.l.(社長:Daniela Guerci、以下ロブ ステリ社)とデジタル捺染機『Monna Lisa』を共同開発した。

 同製品は、ロブステリ社が製造およ び販売を担い、高級捺染業の拠点であるイタリア・コモ地域をはじめとする欧州において高い評価を集め、 確固たるブランドを確立。2016 年にはロブステリ社をグループ会社とし、エプソンが持つ生 産リソースを用いて製品の生産を拡大するとともに、グローバルな販売網やサービスサポート体制を活用 して増加するデジタル捺染の需要に応えるべく、同社との連携を深めてきた。

 そして、さらなる製品供給体制の強化を目的として、プリンティングソリューションズ事業の 中核拠点である広丘事業所(所在地:長野県塩尻市)において、『Monna Lisa Evo Tre』の生産を開始 した。同時に、同製品の日本国内での本格的な販売を開始するもの。

 

IJデジタル捺染機『Monna Lisa Evo Tre』

 この『Monna Lisa Evo Tre』は、エプソンの最先端のインクジェットプリントヘッド「PrecisionCore (プレシジョンコア)プリントヘッド」を搭載、従来機種と比較して画質および生産性が大幅に 向上した。

 今後は 2019 年度に、広丘事業所内に商業・産業用大型印刷機の試作・量産工場およびデジタル捺染の テストラボを備えた新棟を建設し、日本とイタリアの2拠点からグローバルに製品・サービスを提供する 体制を確立する計画。また、プリンティングソリューションズ事業のあらゆる機能が集約されている 広丘事業所において、関連部門と密接に連携しながら研究開発や企画設計を行うことで、デジタル捺染の 技術と製品をさらに進化させていく。

 セイコーエプソン 取締役専務執行役員 プリンティングソリューションズ事業部長の久保田孝一は、次 のように述べている。

 「デジタル捺染は、アナログ印刷と比較して、低コストで多品種少量・短納期の生産に対応することが できるだけでなく、アナログ印刷で必要な版下や大量の水が不要で、染色材料のロスがないなど、環境負 荷を大幅に低減することもできます。エプソンの技術によって、これらの価値を世界中のお客様にお届け する体制を整え、これからの捺染業界において、なくてはならない存在となることを目指します。」