新東工業(株)は、アモルファス金属磁性粉末の微粒化及び量産を確立し、新たに「SAP-Dシリーズ」の販売を開始した。
 同社の金属磁性粉末は、長年培ってきたブラスト用投射材の生産技術の進化により、2012年に生産を開始したが、通信デバイスの小型化、高周波化に対応すべく粉末の微粒化を追求してきた結果、平均粒径2ミクロン粉末の安定供給が可能となった。
 金属磁性粉末はスマートフォンや自動車などの通信機器、制御機器に搭載されるインダクタなどの電子部品のコア材料として利用されており、ノイズ低減や周波数調整、電圧の安定化を行う働きがある。近年、電子部品は第5世代移動通信システム(5G)向けの需要が急激に高まっているほか、自動車業界においては、電動化や自動運転の実現に必要不可欠となる車載用部品向けの需要も拡大している。
 これらの電子部品には高い信頼性や特性が求められているため、それらの原材料となる金属磁性粉末に対しても小径化や低損失化、耐食絶縁性などの高い機能性が求められている。このような背景から、数ミクロンレベルの金属磁性粉末と安定して生産させる技術は、電子部品業界を中心に高い関心が寄せられている。
 アモルファス金属磁性粉末「SAP-Dシリーズ」は、微粒子かつエネルギー損失が低い特性があり、消費電力の低減や高周波に対応する電子部品、封止材料など幅広い活用が期待されている。また、粒度制御の向上により、2ミクロンを下回る微粒子の提供が可能となり、新たな市場ニーズへの対応ができるほか、同社独自の粉末表面への均質コーティング技術により、凝集のない耐食絶縁被膜(膜厚5ナノメートル)を形成した粉末の供給も実現した。
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