積水化学工業(株)の高機能プラスチックスカンパニーは、機能テープ事業の主力製品であるクラフトテープの長尺品(1000m巻)を2020年10月に本格的に販売開始する。
 クラフトテープは、主に段ボール組み立てなどの用途として、食品・物流業界を中心に使用される、クラフト紙を基材としたテープ製品。業界の標準品としては、従来の最長は500m巻であったが、今回業界で初めて1000m巻を標準品として販売する※1
SnapCrab NoName 2020 10 6 12 13 35 No 00 R                                        左から1,000m、500m(従来品)、50m(従来品)巻クラフトテープ

 昨今、海洋プラスチック問題や、通販市場が拡大する食品・物流業界における製造現場の自動化・効率化へのニーズの高まりから、クラフト紙を基材とし、自動テープ貼り機(製函機・封緘機)へのテープ補充の手間を軽減できる長尺のクラフトテープへの需要が高まっている。そこで、同社は、1000m巻の長尺クラフトテープの生産体制を拡充し、本格的な販売を開始する。
 同製品は、現場作業員のさらなる業務効率化や現場拘束時間の削減に貢献し、ソーシャルディスタンスを取ることができる環境づくりにも寄与できる。
※1 2020年9月末現在、同社調べ。

背景・ねらい
 主に国内の食品や物流業界で、商品の段ボール梱包に使用される包装用テープとしては、プラスチックを基材としたOPP(Oriented Polypropylene、延伸ポリプロピレン)テープと、クラフト紙を基材としたクラフトテープの2種で市場の9割程度を占めており※2、積水化学工業は国内クラフトテープのトップシェアを有している※2。各業界では、海洋プラスチック問題を背景に、プラスチック使用量低減のニーズが高まっている。
 また、同社ではテープ製品だけでなく、自動テープ貼り機「ワークメイトシリーズ」(以下「ワークメイト」)を販売しているが、機械性能の向上(テープ繰り出し高速化)が進み、食品・物流業界のユーザーの製造現場においては、テープの切替頻度が増え、現場の方への負荷が高まる要因となっている。
 そこで同社は、クラフトテープのトップシェア企業として、環境配慮や、顧客の製造現場の自動化・効率化に貢献すべく、業界初の1000m巻クラフトテープの本格生産・販売することとした。
※2 2019年度、同社調べ。

セキスイクラフトテープの特長
(1)バイオ(紙)ベースの基材
 クラフト紙を基材としているクラフトテープは、バイオベース率※3が56%を占め、OPPテープと比較して使用プラスチック量の大幅な削減に貢献する。
※3 バイオベース率は、製品の重量における生物由来の原料の使用率。
(2)製品ライフサイクルでのCO2の発生を抑制
 石油資源の使用を抑えた材料や生産方法の採用により環境にやさしいテープを実現。

長尺(1000m巻)製品概要
・製品名:セキスイクラフトテープNo.500
・基材 :クラフト紙
・粘着剤:ゴム系
・色 :段ボール色
・種類 :幅38mm(重量約4.3kg)、幅50mm(重量約5.7kg)の2種類

クラフトテープ1000m巻の使用方法
(1)ワークメイト(テープ自動貼り機)を使用中の場合
 現在使用しているワークメイトをパーツ変更することで、クラフトテープ1000m 巻対応に仕様変更可能。
(2)新規に検討の場合
 今般、最長2000m巻まで対応可能なワークメイトシリーズ新製品「超長尺テープユニットCF-2000」をあわせて発売する。年内には、テープ自動補充機も発売予定。

今後の事業展開
 同社は、長尺クラフトテープと長尺対応機械を合わせて、2022年度の年間販売目標を30億円とし、長尺市場の拡大・獲得を目指す。また、クラフトテープを中心に、より環境負荷の低い製品開発を進めるとともに、製造現場の「自動化」と「安定供給」をサポートする製品展開を積極的に行っていく。加えて、取引先の希望に合わせて随時オンラインでの商談も受け付けることで、さらなる事業の拡大を図る。
※4 2020年11月以降予定。包装機械に関する問い合わせに限る。