2020 11 04 mimaki (株)ミマキエンジニアリングは、サイングラフィックス用途に向けたRoll to Rollインクジェット(IJ)プリンタ「100 Series」として、ソルベントインク対応モデルの「JV100-160」とUVインク対応モデルの「UJV100-160」の2機種を発表し、2020年12月1日より全世界で販売開始する。
 このたび発表の「100 Series」は、これまでサイングラフィックス市場をリードしてきたミマキエンジニアリングが、長年蓄積してきた「高画質」と「信頼性」の技術をベースに、新たに「高い操作性」を提供する製品で、プリンタの操作に習熟していない人でも簡単に使える。
 具体的には、プリントするメディアを付け替える際に従来手作業で行っていたドット位置補正やメディア送り量を、プリンタが自動で調整するDAS(Dot Adjustment System)機能を標準装備した。これにより、作業負荷を大幅に軽減するとともに、オペレータによる調整のばらつきがない、高画質なプリントを安定的に提供する。これに加え、NCU(Nozzle Check Unit)※1、NRS(Nozzle Recovery System)※2、MAPS4(Mimaki Advanced Pass System4)※3といった、ミマキが提供するサイングラフィックスのプリントに欠かせない各種機能を搭載。市場で求められる高いレベルのプリントクオリティを実現している。
 ソルベントインク対応モデルの「JV100-160」は、乾燥性に優れたミマキの新ソルベントインクに対応。新開発のインクは蒸発速度が速いためインク量の多い画像でもにじみが少なく、細部まで美しい表現が可能で、屋内外用サインで一般的な塩ビ(PVC)メディアに直接描画できる。これにより、高い耐候性が求められる屋外看板や広告、屋内向けサインといった用途において、シャープで人々の目を引くサイネージプリントを実現し、ユーザーのビジネスを支援する。
 また、UVインク対応モデルの「UJV100-160」は、2020年3月に新興国向けに先行販売した同製品が好評を得たため全世界での販売を開始する。同機で使用されるUV硬化インクは出力後の乾燥不要ですぐに施工可能なため、制作納期の大幅な短縮に貢献する。また、屋外サイネージで一般的な塩ビ、ターポリンはもちろん、布やインク受理層が無い紙、PETフィルムなどの多様なメディアに印刷ができるので、サイングラフィックス分野の幅広いユーザーが利用できる。
 さらに、両機種には印刷を制御するRIP(Raster Image Processor)※4として、新開発のソフトウェア「RasterLink®7」を標準添付。同ソフトウェアはRIP処理を実行するRIPエンジンに、デジタル印刷用プラットフォームの世界大手である英グローバルグラフィックス社の「Harlequin RIP(ハーレクイン)」を取り入れて開発した。これにより、「RasterLink6Plus」と比べPDFファイルの透明効果の再現性が向上し、RIP処理速度が平均25%アップする。また、「RasterLink6Plus」の画面を引継ぎ、さらにお気に入り設定の使いやすさを向上した。
 このように、同社の強みである高画質・高信頼の成果物を、高い操作性で簡単にプリントできる「100 Series」、さらに使いやすく高性能・高速化した「RasterLink7」を広くユーザーにアピールするために、「Expert printing made easy.」をキャッチコピーに定め、今後グローバルなマーケティングプロモーションを展開する。
 「JV100-160」の本体価格は168万円(税別)、「UJV100-160」は178万円(税別)で、操作性能・画質・速度・コスト バランスに優れたエントリーモデルとして、使用するインクの特性に合わせたサイングラフィックス用途を対象に、両機種合計で年間4500台(全世界)の販売を見込んでいる。
※1 NCU:ノズルの状態をセンサーで自動検知し、ノズル抜けを発見した場合は自動クリーニングを実行する機能
※2 NRS:ノズルクリーニングでも解消されないノズルトラブルがある場合に自動で不良ノズルを他ノズルに代替し、安定した画質でプリントを継続させる機能
※3 MAPS4:パスの境界線をグラデーション調に印字することで、バンディング(横縞)や色ムラ、光沢縞を軽減する機能
※4 RIP:パソコンで制作した文字や画像などのデータを印刷可能な形式に変換する処理