2020 11 25 toppan 凸版印刷(株)は、2011年より、高い光沢性と金属の質感を持つ磁気カードを提供している。このたび、従来製品では難しかったカードおもて面の磁気ストライプの隠蔽や、接触型と非接触型の両方の通信が可能なデュアルインターフェースICカードに対応した「METAL SURFACE CARD™(メタルサーフェスカード)」を開発。2020年度内にカード発行企業へ向けて提供を開始する。

 ■ 開発の背景
 昨今、キャッシュレス決済が拡がりを見せる中、クレジットカードも利用者獲得競争が激化し、カード発行企業にとっては、利用者から選ばれるための魅力あるカード作りが求められている。これまでも同社は、金属の質感を持つ磁気カードを提供。高級感のあるポイントカードやギフトカード向けに展開をしてきた。しかし従来製品では、一般的なクレジットカードに施されている、カードおもて面の磁気ストライプを隠蔽するオーバープリントや、昨今ニーズが高まっている非接触決済が可能なICカードに対応できないことが課題であった。
 このような状況を踏まえ同社は、従来製品に使用されている物よりも薄い金属蒸着フィルムを新たに開発。その金属蒸着フィルムをカード表面に熱転写することにより、プラスチックカードでありながら金属と同様の輝きと質感を表現するとともに、カードおもて面の磁気ストライプの隠蔽や非接触決済も可能とした、高意匠カード「METAL SURFACE CARD™」を提供開始する。

■「METAL SURFACE CARD™」の特長
・金属特有の質感を実現

 プラスチックカードの表面に金属蒸着フィルムを熱転写することで、印刷では表現できない金属の輝きや光沢感、質感を再現した。

・カード表面の磁気ストライプを隠すオーバープリントに対応
 金属蒸着フィルムの厚みは数マイクロメートルと非常に薄く、磁気ストライプ上に転写しても磁気ストライプの機能を損なわない。これにより、一般的なクレジットカードに施されている、カードおもて面の磁気ストライプを隠し、券面全体にデザインを施すことを可能とするオーバープリントに対応できるようになった。

・非接触型通信が可能なICカードに対応
 電磁波透過性の金属蒸着フィルムを採用したことで、非接触の通信に影響を与えないため、ICカード乗車券一体型クレジットカードに代表される、接触型と非接触型を 1枚のカードで共用するデュアルインターフェースICカードでの使用が可能。

・カード券面の加工が可能
 「METAL SURFACE CARD™」のベースはプラスチックカードであるため、カード券面の加工にも対応可能であり、エンボスや箔押しなどの加工と組合せることで、よりデザイン性を高め、高級感を演出することができる。

・多彩な目的のカードに利用可能
 非接触型通信や磁気ストライプへのオーバープリントが可能になったことで、クレジットカードなど金融系カードはもちろん、ポイントカードや会員証など、多彩な用途に利用できる。

■ 価格
 従来の白いプラスチック基材のカードと比較して、約1割増し。
 (※ 10万枚発注の場合。価格は仕様や数量により異なる)

■ 今後の目標
 凸版印刷は本製品をカード発行企業はもちろん、幅広い業界へ拡販、2025年度に関連受注を含め約10億円の売上を目指します。
 さらに今後は、凸版印刷の持つカード加工技術を組み合わせ、さまざまなデザイン性の高いカードの提案を行っていきます。