王子ホールディングス(株)は増粘剤用のセルロースナノファイバー(以下CNF)を開発し、商品名「アウロ・ヴィスコ」として販売開始することを決定した。

 同社独自のCNF製造技術であるリン酸エステル化法は、セルロース繊維をほとんど傷めない化学処理法であるため、CNF分散液の高粘度化が実現できた。

 同社の「アウロ・ヴィスコ」は、市販されている天然の増粘剤に比べて粘度が10〜100倍と非常に高いため、少ない添加量でも十分な効果を得ることができる。また、静止状態では高粘度だが、撹拌などの力を加えることによってサラサラになるという「チキソ性」を有しているのも特長。いったん低下した粘度は、一定時間放置することによって元の粘度まで回復するので、使用するときはサラサラで使いやすく、乾くとしっかり固着する性質が求められる用途に対して優れた素材。

 リン酸エステル化法で製造された同社のCNFは、光の可視光領域の波長(数百nm)よりはるかに小さい直径約3〜4nm(※1)という超極細繊維であるため、透明度が高く、意匠性や透明性が求められる材料に混ぜても、色や透過性にはほとんど影響を与えない。また、化粧品等でも使用されている安全な薬品(リン酸等)のみを使用しているので安心して使える。

(※1)nm:1nmは1mの10億分の1の長さ

商品名:アウロ・ヴィスコ

発売時期:2017年4月より(予定)

商品特性:高粘度、高透明、チキソ性、分散性、天然素材