2021 03 03 ricoh (株)リコーは、サインディスプレイ市場に向けて、さまざまなメディアにダイレクト印刷し看板やパネル、グッズ、加飾した建材などを制作する大判インクジェットプリンター「RICOH Pro TF6251」を2021年3月4日に受注開始する。
 近年、サイン業界や印刷業界では、イベント装飾用途のサインに加え、商業施設やオフィス、自宅などの空間の演出のため、建材への加飾といったさまざまなメディアへの印刷ニーズが拡大している。こうしたニーズの背景には、それぞれの空間にあったデザインへの関心の高まりがあり、多品種小ロットの対応が求められている。メディアに汎用品の加飾フィルムを貼り付ける従来の生産方法は小ロットの制作に時間やコストがかかる。そのため多品種小ロットを短納期で制作するために、メディアに直接印刷が可能で生産工程を短縮できるフラットベッドプリンターの活用が広がっており、さらなる生産性の向上がサイン業界や印刷業界で求められている。
 新製品は、リコーとして国内初となるUVインクを採用したフラットベッドプリンターで、クラス最速の印刷速度と幅広いメディア汎用性により、スチレンボードのパネルや金属の標識、段ボールの包装材だけでなく、建材やインテリアなど多種多様なアプリケーションへの印刷が可能。印刷速度は、最速で時間あたり116m2(*1)(*2)を実現した。印刷領域は最大で2500mm×1300mmで、業界で最大となる厚さ110mmまでのメディアへの印刷を可能とした。またオプションでロールメディアへの印刷も可能で、2200mm(幅)×300m(長さ)までの印刷が可能。また、Greenguard認証(*3)に準拠した臭いの少ないUVインクを採用したことで屋内アプリケーションにも対応可能としたほか、光を照射すると瞬時に強固に硬化するUV硬化型インクを採用することで、速乾性が求められる印刷や、インク受容層のないメディアへの印刷を可能とし、多種多様なメディアへの対応を実現した。また、色域の広いインク「RICOH ProUV Ink GP120」と、高い密着性と広い色域を兼ね備えたインク「RICOH Pro UV Ink DG130」といった2種類のインクを採用したことで、活用用途やメディアの種類に応じてインクを選ぶことが可能。
 こうした特徴により、サインディスプレイ市場において多品種小ロットや短納期へのニーズへの対応を可能としビジネスの拡大を支援する。また、オリジナルデザインニーズのある内装建材や家具をはじめとしたインテリアの分野へもインクジェットの可能性を広げていく。

*1 4C(CMYK) Draft モード 635×300dpi/3pass
*2 4C(CMYK) Draft モード 635×300dpi/3passでロールメディアオプション時:67m2/h
*3 室内空気汚染や化学物質への曝露を抑え、健康的な室内空気環境を実現することを目的とした認証