DICグラフィックス(株)は、耐アルコール性や耐油性に優れた表刷りバイオマスグラビアインキ「グロッサ®BM」を開発した。さらに、インキに抗菌性を付与する高機能な抗菌ニスを開発し、両製品の販売を開始した。今後は、日本国内での販売を拡大し、2025年には販売数量1,000トン/年を目指す。
 これまで、パンなどの食品包装フィルムに印刷されたインキがテーブルクロスなどに付着するといった事象があり、同社はバターやマーガリンなどの油類や、アルコール除菌剤などのアルコール成分がインキの付着を促す要因の1つと推定し、印刷インキの耐性を高める研究を進めてきた。さらに、コロナ禍以降の生活様式に対応するため、アルコール耐性が高く、耐熱・耐油性にも優れた抗菌ニスの研究も同時に進め、このたび両製品の開発に成功した。
 印刷インキの耐性を大幅に向上させた「グロッサ®BM」シリーズは、機能面だけでなく環境面に配慮したサステナブルな素材として植物由来の再生可能原料を含有しており、(一社)日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク※10%」を取得している。そのため、表刷りバイオマスグラビアインキ「グロッサ®BM」と高機能な抗菌ニスを組み合わせることで、顧客に「安全・安心」なパッケージ材料の提供が可能になる。
<耐アルコール性試験>
 試験内容:75%濃度のアルコールに浸した綿棒で白と藍色のインキを重ねた印刷面を擦り(25 回往復)、インキの剥がれ具合を評価
SnapCrab NoName 2021 5 19 14 4 43 No 00 R
<抗菌ニスの抗菌性試験>
 試験方法:JIS Z 2801:2012により評価
 試験菌液接種量:菌A※0.4mL(※薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の関係上、特定の菌名を表記できないため「菌A」と記載)
SnapCrab NoName 2021 5 19 14 4 53 No 00 R
※「バイオマスマーク」とは、(一社)日本有機資源協会が認定するマークで、生物由来の資源(バイオマス)を利活用し、品質および安全性が関連法規、基準、規格などに合致している環境商品の目印
 (日本有機資源協会ウェブサイトより引用)