2021 10 27 lanxess ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、「デュレタン(R)(Durethan(R)B30SFN31」を用いて、ガラス繊維非強化の難燃性ポリアミド66コンパウンドと同様に短いサイクルタイムで射出成形できるコスト効率の高い代替素材を開発した。ポリアミド66コンパウンドは、ベースプラスチックの価格が上昇したことで、最近では価格が大幅に高騰している。「ランクセスが新しく開発したハロゲンフリーかつ難燃性を備えたポリアミド6コンパウンドは、低コストで大量生産が必要な薄肉部品に特に適しています」と、ランクセスの難燃性プラスチック専門家であるアレクサンダー・ラデックは述べている。電気・電子産業の顧客との緊密な協力のもと、あらゆる色の作成が可能なデザイン素材が開発・最適化された。たとえば、配電盤や制御キャビネットでケーブルが接続される端子台に特に適している。「デュレタンB30SFN31」の一つの用途としては配電盤や制御キャビネットでケー
ブルが接続される端子台が
挙げられる写真ヴァイトミュラー・インターフェイス

■すべての色が即時使用可能
 熱安定性を備えたポリアミド6コンパウンドは、アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.:UL)が策定する検査規格UL94燃焼性試験において、全色で要件を満たし、0.4~3.0mmの厚さの試験片でV-0クラスのテストに合格したため、ULイエローカードに「全色」と記載されている。「これにより、装置コストの面でメリットが得られます。ランクセスがお客様の希望に応じて着色したプラスチックをすぐに使用できるため、お客様自身で着色したり、UL認証を受ける手間や費用をかけたりする必要はありません」と、ラデックは述べる。多くの電気・電子産業向け用途において、色は重要なデザイン要素であり、安全上の目的からコンポーネントを識別するためによく用いられる。

■優れた耐トラッキング性、流動性、加工性
 この新しい熱可塑性樹脂は、高電圧でも優れた耐トラッキング性を示す。600ボルトで高いトラッキング抵抗(IEC60112/CTI値 A法による試験)を示し、沿面放電による短絡や欠陥のリスクを低減する。これによりコンパクトなコンポーネント設計が可能となり、その結果、小型化が進む傾向に合わせて装置の小型化を進めることができる。このコンパウンドの利点の一つは、機械的な歪みに対する塑性変形能力の指標である高い破断点伸び率である。「ランクセスの素材は、成形直後でも破断点伸び率が高いため、製造直後から部品を取り付けることができ、例えば一体化されたスナップフィットでも勘合の際の破断が起こりません」と、ラデックは説明する。さらに、この素材は溶融流動性に優れており、非常に繊細な薄肉形状のコンポーネントの射出成形が容易となる。非強化で難燃性を備えたポリアミド 66 コンパウンドと比較し、この素材はより低温でスムーズに成型することができる。
 ランクセスの難燃性コンパウンドに関する詳細は、以下のURLにて確認できる。
 http://www.flame-protection.lanxess.com/