リンテックはプラスチック使用量削減の観点から、同社独自のコーティング加工をすることで、ポリエチレン(PE)ラミネート加工をせずに高平滑性を実現したグラシン紙ベースの剥離紙を開発。従来のPEラミネート加工した剥離紙と同程度の平滑性を実現し、ラベルの透明性や意匠性の確保に寄与する。今回、この新開発の剥離紙を使用したラベル素材2アイテムをラインアップし、59日から発売する。

2022 04 14 lintec
写真左:ラベルの透明性の比較左側が剥離剤を直接塗工した剥離紙を使用、右側が新製品)、写真中央外観が重視される各種商品パッケージに貼付するラベルに適している、写真右:ラベルを自動で貼付するラベリングマシンに対応している

 プラスチック使用量の削減に貢献する剥離紙を開発ラベルの裏側に台紙として貼り合わされている剥離紙は、ベースとなる紙にシリコーンと呼ばれる剥離剤を塗工することで、粘着剤面からきれいに剥がせるようになっている。粘着剤の種類や用途に応じた適度な剥離力はもちろん、印刷・抜き加工に対応するための厚みや強度、手作業または機械貼りに応じた性能などが求められる。
 グラシン紙に剥離剤を直接塗工した剥離紙では、紙の表面の凹凸が粘着剤面に転写され、表面基材にフィルムを使用したラベルの場合、透明性や意匠性が損なわれることがある。それを防ぐため、紙の表面にPEをラミネートすることで高平滑性を付与することが一般的だが、脱プラスチック需要の高まりを受けて、同社ではPEを使用せずに高平滑性を実現した剥離紙を開発した。
 
独自のコーティング加工により高平滑性を実現新開発の剥離紙は、同社独自のコーティング加工によってPEラミネート加工した剥離紙と同程度の平滑性を実現し、プラスチックの使用量削減に貢献する。また、ラベルを自動貼りするラベリングマシンでの貼付に適した強度と光透過性*を有することも特徴。今回、この剥離紙を使用した透明タイプと蒸着タイプのラベル素材 2 アイテムを発売する。表面基材には、使用済みのPETボトルを原料にしてつくられた再生PETフィルムを使用。再生PET樹脂80%以上使用しながらも、非再生PETフィルムベースと同程度の物性を実現している。外観が重視される化粧品や日用品などのアイキャッチラベルや表示用ラベル向けに提案を強化していく。
ラベルの位置を光電センサーによって検知するラベリングマシンの場合は、剥離紙に光透過性が求められる