巴川製紙所は、放熱性を維持しながらミリ波帯域(20~110GHz)のノイズ吸収特性を有するグリースを改良し、一液タイプを開発、ラインナップを拡充した。これにより顧客の生産設備に合わせた製品を提供、生産工程の短縮にも貢献することができるようになった。
近年、自動車分野や情報通信分野で用いられる電子機器は小型化と高出力化が進んでおり、その性能を発揮するためには、電磁波ノイズや熱に対するソリューションが課題となっている。
同社は培ってきた処方設計技術を活かし、ミリ波帯域の電磁波吸収と高熱伝導の両性能を持たせた一液タイプのグリースを開発した。
電子デバイスと筐体・冷却部材の間にグリースを充填することにより、電磁波と熱の問題を同時に解決。
従来の二液タイプに加え一液タイプをラインナップしたことにより、顧客の生産設備に合わせて提供でき、生産工程の短縮にも貢献することができるようになった。
一液タイプ、二液タイプともに、電磁波吸収特性、放熱特性をカスタマイズできる。