2022 08 04 toyomorton1 東洋インキグループ東洋モートンは、無溶剤型ラミネート接着剤「ECOAD(エコアド)® EA-N6008」および硬化剤「EA-N5618/EA-N5633」を開発した。シャンプー・コンディショナーなどの詰替え用パウチや、ケチャップ・チリソースといった酸性内容物の個包装パウチなど、これまで溶剤型ラミネート接着剤での加工が中心であった分野で無溶剤型への切り替えを可能とし、用途拡大によりラミネート接着剤の脱溶剤化を加速させることで、CO2排出量の削減に寄与する。
 ラミネート接着剤は主に軟包装材の複層フィルムの貼り合わせに用いられ、一般的に有機溶剤で希釈し加工される。CO2排出量削減やエネルギー効率化といった環境負荷低減の意識が高まる中、希釈溶剤を使用しない無溶剤型ラミネート接着剤への注目が高まっている。さらに現在の世界的な原材料高騰および溶剤の調達難により、無溶剤化はお客様の生産拡大およびコストダウンにも寄与することから、無溶剤ラミネート加工の普及拡大は喫緊の課題となっている。
 しかしながら、従来の無溶剤型ラミネート接着剤は層構成によって外観と物性との両立が困難であることから、スナック菓子等の包装材に用途が限定されており、日本国内のラミネート接着剤使用量のうち5-10%に留まっている。
 同社が新たに開発した無溶剤型ラミネート接着剤「ECOAD(エコアド) ® EA-N6008」および硬化剤「EA-N5618/EA-N5633」は、溶剤型と比較し接着剤由来のCO2排出量を76%削減するとともに、これまで困難であった用途や層構成の無溶剤化を実現する。東洋インキSCホールディングスの解析技術研究所との連携のもと新たな塗膜レオロジー解析手法を確立したことで、無溶剤型ラミネート接着剤の物性低下の要因を解明し、従来とは異なる塗膜設計アプローチにより外観と物性の両立に成功した。また、技術開発研究所と連携し連続ラミネートに必要なパラメータを導き出したことで、これまで困難であった3層構成での無溶剤ラミネート加工を可能にした。これにより、無溶剤型ラミネート加工の用途拡大を実現し、脱溶剤化を加速させることで、CO2排出量の削減に寄与する。
 東洋モートンは、ラミネート接着剤のリーディングカンパニーとして、無溶剤型ラミネート接着剤のさらなる用途拡大を図り、お客様やエンドユーザ様のSDGs目標や課題解決の取り組みに寄与することで、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
 
新製品の特徴
主剤 ECOAD® EA-N6008
硬化剤 EA-N5618 EA-N5633
主な用途

 

シャンプー・コンディショナーなどの詰め替えパウチ
および乾燥食品・ボイル食品

 

酸性内容物(ケチャップやチリソースなど)の
個包装パウチ
層構成 PET/VMPET/LLDPE AL/LLDPE
*AL構成内装専用品
特長
  • VMPET、VMCPPのAL蒸着構成の外観良好
  • 耐熱性、耐久性向上(ジッパー袋対応)
  • 連続ラミネート適性向上
  • 対酸性内容物への耐久性に特化