木質外装材(木外装)は住宅や店舗の外装材として根強い人気があるが、都市部など建築基準法で定める準防火地域、法22条区域で木外装を使用する場合、防火構造の国土交通大臣認定が必要となる。この条件に対応するため、(地独)北海道立総合研究機構 建築研究本部 北方建築総合研究所(北総研)では木外装と高断熱外壁を組み合わせ、施工の簡略化、コスト抑制を実現する木外壁を開発。建築基準法に基づく防火構造の大臣認定を取得。「北総研防火木外壁」として広く展開し、社会のニーズに対応するとともに、道産木材の需要促進が図られている。
SnapCrab NoName 2023 11 6 19 17 16 No 00 「北総研防火木外壁」では付加断熱材が使用されるが、これまで硬質ウレタンフォームを使ったものはなかった。そこでアキレスは、従来の優れた断熱性能(熱伝導率0.024W/(m・K))を備えつつ、フォームの難燃性を強化した硬質ウレタンフォーム断熱材「アキレスボードFR」を新たに開発。北総研の協力を得て、硬質ウレタンフォーム断熱材として初めて、「北総研防火木外壁」の防火構造の大臣認定[認定番号:PC030BE-4115(1)~(4)]を取得した。
 今回取得した防火構造認定は多種多様な木外装製品や張り方に対応し、真壁仕様・大壁仕様のいずれの内装にも使用できる。厚さ80mmに加えて50mmのラインナップにより、北海道など寒冷地のみならず全国の様々な建築物に利用できる。アキレスは今後、「アキレスボードFR」の利用拡大を推進し、ZEH基準はもちろん、それを上回る住宅・建築物の断熱性能向上に貢献していきます。2023年12月1日より全国で受注開始する。
「アキレスボードFR」の規格寸法
 厚さ80/50mm×幅910mm×長さ1820mm
参考設計価格
 20,150円/枚(税抜):80mm厚
 13,750円/枚(税抜):50mm厚